投稿者「code」のアーカイブ

No.56「若者が見た被災地23」

CODE未来基金です。
日本の若者たち5名はトルコの被災地ガジアンテプに到着しました。
到着後すぐに第二次派遣の際にも防災の授業を行ったガジアンテプ中学校でワークショップを行い、その後、炊き出し等のボランティアとして活動されていたレストランの方などのお話を伺いました。
なお、本事業はコープこうべハート基金さんのご支援で実施されます。(吉椿)

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ガジアンテプの街に着くとその変化は一目で分かりました。当時はほとんど開いていなかった商店が賑わい、石壁が崩れていたガジアンテプ城も再建工事が行われていました。ただそこにいる人たちは相変わらずフレンドリーで私たちを快く受け入れてくれました。

CODEのカウンターパートのMさんの勤務する中学校では、子どもたちに様々な立場に立って非常持出袋について考えてもらいました。その中で、友達が必要だと言った子がいました。誰かと話すことが気持ちを軽くさせるのではと中学生ながらに考えていることに驚きました。それも普段から多くの人とのつながりの中で生活しているからこそ気づけるものなのかもしれません。

その後、レストランで現地のボランティアの方々にお話を伺いました。その中の1人はとても明るい方なのですが、その方が「人々が被災地で助け合って頑張っていた。自分もその1人になりたくて被災地に行った」と話され涙されたことがとても印象に残っています。その当時の覚悟や苦しさ、悲しみ、感動、色々な感情が込み上げたのだと思いますが、その方の気持ちを思うと自分の口からは何も言葉が出てこなくなりました。
トルコの支え合いの力を改めて思い起こさせられた1日となりました。
(関西学院大学 植田隆誠)

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救援募金にご協力下さい。ご寄付はこちらからお願いいたします。
※通信欄に支援先をご記入ください(例:トルコ・シリア)。

★クレジットカード
こちらのページからご寄付いただけます。
https://code-jp.org/donation/

★郵便振替
郵便振替:00930-0-330579
口座名義:CODE

★ゆうちょ銀行
支店番号:〇九九店
店番:099
口座番号:0330579(当座)
口座名義:CODE(コード)
※口座名義をカタカナで指定されている場合は名義人に「コード」とご記入ください。

★近畿労働金庫
支店名:神戸支店
支店番号:642
口座番号:8881040(普通)
口座名義:CODE海外災害援助市民センター

※募金全体の25%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます。

No.55「若者が見た被災地22」

CODE未来基金です。2023年2月6日に発生したトルコ・シリア地震の被災地に明日の10/19から10/26、日本の若者5名が訪れます。現地を訪れる5名の意気込みをご紹介しています。
なお、本事業はコープこうべハート基金さんのご支援で実施されます。
本日は、CODEスタッフの山村のレポートです。

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よく被災地に行くと「無力感」という言葉を使います。実際に私もこれまでの、レポート「若者が見た被災地」でよく使いました。しかし、本当に「無力」なのか、本当に何もできないのか、よく考えます。「無力」だと思った時点で、何かできることがあったのに諦めてしまっているような、思考を停止させてしまっているのではないか、そんな風に思います。私は、トルコを訪れてわざわざ「無力感」を感じに行ったのではないです。何か現地の人たちの役に立つために行きました。きっと、この想いは、第一次派遣に行った隆誠(植田くん)も第二次派遣に行ったしまむー(島村さん)も同じだと思います。明日、トルコに行き一回目に行った時と同じような「無力感」だったり、「ただ勉強になりました」だけで帰って来ないようにしたいと思います。
そのために、今回のテーマであるトルコと日本の若者同士の現在の「つながり」、これまでの日本とトルコの歴史からの過去の「つながり」、そして若者だからこそ、さらにその下の世代につなげるための未来の「つながり」、この「つながり」を意識して、私たちでなくてもトルコと日本がつながり、助け合いの文化、ボランティアの文化が続けられるように取り組みます。
(CODE海外災害援助市民センター スタッフ 山村太一)

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No.54「若者が見た被災地22」

CODE未来基金です。
2023年2月6日に発生したトルコ・シリア地震の被災地に10/19から一週間、日本の若者5名が訪れます。現地を訪れる5名の意気込みをご紹介しています。
なお、本事業はコープこうべハート基金さんのご支援で実施されます。
本日は、関西学院大学 人間福祉学部一年生の近藤さんのレポートです。

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未来基金の活動でトルコに訪問させていただきます、関西学院大学人間福祉学部1回生の近藤明日花です。
被災地を訪問することや、海外の学生との交流企画など、自分にとって初めての経験ばかりですごく緊張しています。この緊張感を良い方向に活かして、現地の人との交流からたくさんのことを吸収したいです。学んだことを少しでも多くの皆さんに発信できるように頑張ります!
(関西学院大学 人間福祉学部一年生 近藤明日香)

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No.53「若者が見た被災地21」

CODE未来基金です。
2023年2月6日に発生したトルコ・シリア地震の被災地に10/19から一週間、日本の若者5名が訪れます。トルコのボランティアや若者との交流を通し、被災地とつながり、災害やボランティアについて若者それぞれの視点で考えます。現地を訪れる5名の意気込みをご紹介していきます。なお、本事業はコープこうべハート基金さんのご支援で実施されます。
本日は、大阪大学4年の島村さんです。

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私がトルコの被災地を訪れるのは、3月にCODE第二次派遣に同行してからの二回目となります。
これまで、3月の際に出会った一人一人の被災者の方々との出会いや想いを大切にしながら、CODEにて活動を続けてきました。そんな中で、オンラインのやり取りで現地の方が「ここに来ようとしてくれてありがとう」と言ってくださったり、日本で被災地を心配し、応援する声を聞き、自分にできる小さなこととしてまずは被災地と被災地を想う人をつなげる、ということなのではないかと思っています。ですので、今回の渡航では、被災地に「寄り添う」ということを大切にしながら、帰国してからも自分の目でみた被災地の様子をしっかりと伝えれたらなと思います。
また、一緒に行く心強い仲間と共に現地からもたくさんのことを学び、吸収したいと考えています!
(大阪大学人間科学部4年  島村優希)

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No.52「若者が見た被災地20」

CODE未来基金です。2023年2月6日に発生したトルコ・シリア地震の被災地に10/19から一週間、日本の若者5名が訪れます。トルコのボランティアや若者との交流を通し、被災地とつながり、災害やボランティアについて若者それぞれの視点で考えます。現地を訪れる5名の意気込みをご紹介していきます。なお、本事業はコープこうべハート基金さんのご支援で実施されます。本日は、大阪大学4年の那須さんです。

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メディアをチェックしていると、どうしても被災地の断片的な情報だけを得ることに繋がってしまいます。なので、被災地でのボランティアを通して、自分の耳で聞いたこと、目で見たこと、更に感じたことを、素直に他者に伝えようと思っています。また、目にしたものや出会った他人から学ぶために、常に色々なところにアンテナを張って過ごす所存です。現地での貴重な活動、交流の機会を決して無駄にすることがないよう、自発的に動きます。
(大阪大学外国語学部4年那須公香)

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No.51「若者が見た被災地19」

CODE未来基金です。2023年2月6日に発生したトルコ・シリア地震の被災地に10/19から一週間、日本の若者5名が訪れます。トルコのボランティアや若者との交流を通し、被災地とつながり、災害やボランティアについて若者それぞれの視点で考えます。なお、本事業はコープこうべハート基金さんのご支援で実施されます。
本日より、現地を訪れる5名の意気込みをご紹介していきます。

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私は2月の第一次派遣に同行させて頂いた。その際は、瓦礫の中で捜索作業が行われており、復興などほど遠い状況だった。被災者にとっての8ヶ月とはどんな時間だったのか、帰国して平和に暮らしていた自分には想像がつかない。しかしこの期間の被災地の変化、自分自身の考え方の変化は沢山あるはずだし、あの光景を見た自分にしか感じられないことがあると思う。そのことを忘れず、一緒に行く学生や現地の方々との一つ一つのコミュニケーションを大切に活動したい。
(関西学院大学総合政策学部4年 植田隆誠)

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No.50「若者が見た被災地18」

最終日、今回の地震で最も被害が大きかったハタイ県に向かいました。ガジアンテプから車で3時間。2時間程走らせると、多くのひびが入った建物や半壊しているビルを目にしました。ハタイの仮設住宅は、これまで行ったヌルダやアドゥヤマン、カフラマンマラシュの仮設住宅とは全然違い、まだ多くのテントが立ち並んでいました。ハタイの仮設住宅では、写真も視察も禁止され、物々しい雰囲気を感じました。したがって、ハタイの仮設住宅を視察することはできませんでしたが、ホテルのオーナーをしていると言う女性に街を案内してもらい、まさに「取り残された人々」を目の当たりにしました。
「取り残された人々」とは、何かしらの理由で支援が届きづらい人達です。それは物理的に距離が遠かったり見つけづらかったりと理由は様々です。今回の場合は、政治の問題が色濃く出ており、私は復旧復興に向けて、これ程までに政治が影響を及ぼしている例を始めて目にしました。これまで視察した地域の仮設住宅では、「政府は良くしてくれている」と言う声をよく耳にしました。しかし、ここハタイでは、みんなが口を揃えて「政府は何もしてくれない」と言うのです。このギャップに何をどう返していいのか分かりませんでした。また、「まだ、テントで暮らしている人は、いませんか?」と尋ねると他の地域の仮設住宅では、「みんな暑いから、テントは出て行った。まだ、テントで暮らしている人はいない」と答えるのですが、ハタイでは、今、目の前にテントで暮らしている人が100人近くいるのです。一体なぜ、このような差別が生まれるのか。同じ人間で、私から見たら何も変わりません。驚愕と疑問、憤怒、緊張、悲しみ、劣等感、無力感、罪悪感など様々な感情が交差しました。今この被災者の方たちに、例えば、食料が届かないから食料を届けても、テントで暮らしているから建物を支給しても、仕事がないから仕事を見つけても、すべて根本的な問題の解決につながらないことに圧倒的な無力感を感じます。どれも、その場しのぎです。このテント村で私がしたことは、連絡先を交換して、話を聴いただけです。ただ、それだけです。それでも、「Teşekkür ederim(ありがとう)」と言ってもらい、耳が痛くなりました。「ありがとう」という言葉で、辛くなることも初めて知りました。今の私には、少しでもこの現状をたくさんの人に知ってもらうために、こうして発信することしかできません。私には、何ができるだろうか。本当にここから考え続けなければならない危機感を感じました。
(山村)

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No.49「若者が見た被災地17」

被災地ヌルダとカフラマンマラシュを訪れました。トルコに訪れて4日が経ち少しずつ生活にも慣れてきました。慣れてくると同時に、トルコ人、シリア人、クルド人等の民族の違い、宗教の違いも肌感覚でなんとなく分かるようになりました。ヌルダの仮設でも地震前からトルコ人とシリア人は、仲が悪いから同じ仮設には入れないようにしていると聞き、日本では中々考えられない民族間の軋轢を感じます。なぜ、そのような軋轢が生じているのか、歴史の教科書で知識だけを入れても、実際に肌で感じるのとは、重さが全然違うことを実感します。部外者の私が、その気持ちを4日ばかりでは理解できないですが、部外者としてどの立場に立ち支援をし、アプローチしていくのが正しいのか考えさせられました。
カフラマンマラシュでは、地震の際避難所にもなった高校に訪れました。高校生の中には、友達を亡くして学校に来ることができない生徒がいたりすることを知りました。私は、心の専門家でもないので、どのように対応して良いのか正直分からず、何をしにここに来たのか考えさせられました。また、その後にMさんの姪っ子さんの亡くなったビルの前にも行きましたが、圧倒的な自然の力の前での一人の人間のちっぽけさを感じました。私は、なぜトルコに来たのか、何を成し遂げるのか、4日目は自問自答の日々でした。
(山村)

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No.48「取り残された人たち」

最大の被災地、ハタイ県アンタキアを訪れた。地震から5ヶ月、時間が止まったかのように今にも崩れ落ちそうなビルが立ち並んでいる。「最近、ガレキの中から遺体が見つかったのよ」とハタイのコンタクトパーソンNさんが教えてくれた。

他の被災地では仮設住宅もかなり完成し、テントで暮らす人はほとんどいなくなっていたが、ここハタイだけは違っていた。
仮設住宅は現在、建設中で多くの人たちは今も暑いテントで暮らしている。数軒のテントを案内してもらったが、入った瞬間、モワッとした空気に身体中から汗が吹き出してくる。「まるでサウナよ」「テントも電気も水も食べ物も、すべてボランティアからもらったものよ」と被災した女性たちが言う。しかも、このテント村は学校の敷地に作られているので、二ヶ月後の学校再開でテントを撤去しなくてはいけないという。
政府の建設しているコンテナの仮設住宅が遠い事や火事場泥棒を恐れてコンテナには行かずにここに残る選択をしたそうだ。代わりに家賃補助を申請したが、未だに支払われていないという。仮に5000リラ(4万円)の補助をもらえても、この地域の相場15000リラ(12万円)の家賃を払うことができない。
ある男性は、壁が一面崩れ落ちている動画を見せたが、「これは大規模被害ではないから、自宅に戻りなさい」と言われ、仮設住宅に入居する事ができなかったという。

このテント村に住む約100人は50代~70代が多く、子どもや妊婦さんもいる。皆さん口を揃えて「AFAD(緊急事態管理庁)やクズライ(赤星月社)は、私達には何もしてくれない」「ここで起きている事を日本に伝えて!」と僕たちに訴えるように話しかけてくる。
ハタイ県は、現政権と対立する政治的土壌、アレウィー派が多い宗教的土壌が背景にあり、他の被災地より支援が大幅に遅れており、その中でも圧倒的に取り残されている人たちがいる。
(吉椿)

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No.47「若者から見た被災地16」

アディヤマンの仮設に、阪神・淡路大震災の時に生きがい協働事業としてスタートし、新潟中越地震、東日本大震災で作成した「まけないぞう」と広島で原爆にあい亡くなってしまった禎子さんの物語である「千羽鶴の絵本」(トルコ語バージョン)、神戸市立藍茄小学校の生徒からの「手紙」と「しあわせ運べるようにの合唱CD」を、高校生で自分に何かできることがないか模索して得意分野であるイラストレイトを活かして、トルコの方へ応援メッセージとして作った「ステッカー」などを贈りました。トルコに来て驚いたのが、広島の千羽鶴の話を先生方も知っていたことです。いかに、原爆が悲惨であり、日本が核の傘に入っている矛盾を、海外から見てもあり、日本人として無関係ではないと思い知らされます。
贈り物の中でも、一番反応が良かったのは、手紙です。中には、トルコ語が書かれたものもありますが、日本語がほとんどなのに関わらず、一枚一枚丁寧に受け取っていただきました。「想い」を伝える方法はたくさんありますが、言葉は通じなくても手紙には何か言葉では表現できない「想い」を伝える力があるのだと実感します。NGOの仕事は、まだまだ新米で分かっていませんが、「お金」でもなく「モノ」でもなく、人と人との「想い」をつないでいく仕事であると感じました。(山村)

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