カフラマンマラシュ(マラシュ)は、人口約116万人の都市。標高3000m級のタウラス山脈の麓、500~600mの斜面に町が広がる。雪に覆われたタウラス山脈から非常に冷たい風が吹き下ろす。
六甲山脈の麓に広がる神戸の街を想起させる。
この日、滞在しているガジアンテプの街から約1時間、激甚のマラシュを訪ねた。
マラシュの高層マンション群は、人の気配さえ感じられないくらいゴーストタウンと化していた。
今も余震が続くこともあり、建物の中には入らないよう規制があり、営業している店はどこにもない。
中腹に位置するSUHA ERLER高校を訪ねた。約500人の人が近隣から避難していて、庭に張られた17のテントや校舎の教室で寝泊まりしているそうだ。
学校に入るとすぐにボランティアたちが麦ごはんとスープの炊き出しをしていた。昼食をとるところもなく歩き疲れた僕たちに「あなたたちも食べて!」と優しく声をかけてくれる。申し訳なさを感じながらも優しい味が疲れを癒してくれる。
校舎の教室ではイスを並べてベッドにして寝ている人たち。水のないトイレは悪臭が漂う。
庭のテントで暮らしている人に話を聴いた。3家族13人で一つのテントで寝ているという。
周辺の建物や自宅について聴くと「1年前に建設された建物も倒壊している」「資材がよくない」「1階の店舗の柱を抜いたからだ!」と声が上がる。
この家族の寝ているテントの中を見せていただくと、自宅から持ってきた絨毯1枚が敷かれているだけで「下からの冷えが寒い。子供の服もないし、電気もないし・・・」という。
マラシュは、日中晴れれば多少は暖かいが、日が陰った途端に寒さが襲う。夜は零下5℃まで下がる。
モンベルから提供していただいたジャケット、そしてKOBE発の「まけないぞう」(東日本大震災の被災者の手づくりタオル)を手渡し、日本からのメッセージをお伝えした。
このような避難所が市内に一体何か所あるのだろう。誰も把握していないのではないだろうか。
(吉椿)
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