中国四川省地震救援ニュース 50

再びYさんレポートです。
 北川県の農村で毎日ガレキの片付けや仮設住宅建設手伝い、井戸掘り、農
作業などの手伝いをさせてもらっている。徐々に村人に顔を覚えてもらい、「毎
日ご苦労さん」、「今日は内で飯食っていけよ!」などと声をかけてくれる。
基本的には僕達は水、カップラーメンなどを準備していくのだが、手伝った家の
被災者の方から必ず「お礼のし様がないからご飯でも食べていって!」という言
葉をいただく。何度もお断りするのだが、根気負けして何度かご馳走になった。
その時に一緒に料理したりする中で何気ない会話が交わされる。
 約50年経っている木造の家の土間には大きなカマドがある。薪を使って料理
をする風景に若い日本人ボランティアは楽しそうに手伝う。そんなささやかな交
流から村人の暮らしが見えてくる。
「四川は蒸し暑いからこうやって暖かいお粥を食べて発散するんだよ。カップラー
メンなんか食べてちゃだめだよ!」、「日中は暑いので疲れるから日陰でゆっくり
するんだよ」と被災者の方から暮らしの知恵を学ぶ日本人の姿があった。
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