中国青海省地震レポート No.15

青海省の玉樹鎮を襲った地震から1カ月が経った。2周年を迎えた四川大地震の時ほどの大きなボランティアの動きにはなっていないが、1カ月を過ぎた今でも標高4000m近い天空の被災地で頑張っているボランティアやNGOたちがいる。四川省にも多くのチベット人が暮らしているが、成都やカンゼ州などからも沢山のボランティアがトラックに救援物資を積んで被災地へと駆けつけた。活動を終え、成都に戻ってきたボランティアたちに話を聞いた。
彼らは、四川大地震後から北川県で活動しており、青海省での地震後もすぐに玉樹へと向かった。競馬場である草原を拠点にテントで医療活動を行った。たった二人の医師が数百人の患者を診て、それをボランティアがサポートした。毎日、カップラーメンを食べ、狭いテントで寝泊まりしていた。砂嵐のほこりと風に苦しめられたその過酷な活動でボランティアのほとんどが体調を崩し、点滴を打ったそうだ。医師は片手に自ら点滴をしながら、もう一方の手で診察を行っている姿が写真に映し出されていた。
ボランティアのLさんは、避難キャンプになっている競馬場は想像以上に広く、物資の偏りも目立ち、キャンプ運営の調整力の不足を指摘していた。また、被災者であるチベット人の逞しさと信仰心に感動したという。Lさんに「今、何が必要か」と尋ねると「まだまだ物資は不足しているが、心の支えになるようなものが必要だ」と答えた。
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