吉椿と上野は、被害が最も甚大なシンドルパルチョーク郡に向かい、調査を行っています。
現地レポート5〜シンドパルチョークの被災地へ〜
被 害の甚大なシンドパルチョークの中でも、中国との国境に近いBarthabiseが深刻だという情報を現地のNGOから入手し、カトマンズから北東へ約2 時間半の山道のアップダウンを繰り返し、現地へ向かいました。Barthabiseの数キロ手前あたりから家屋の被害目立ち始めます。これまでに行った Nuwakotととはまた少し違う住宅もあり、日本の瓦屋根のような軽い板のようなもので葺いた屋根と赤煉瓦の壁に木製の窓枠で支えられている古い住宅も ありました。ここでも組積造の住宅の多くが被害を受けているのですが、ある事に気づきました。それは、被害を受けた組積造の住宅で崩壊しているのは、住宅 の向きにかかわらずほとんどが側面や正面との接合部で、木製の窓枠や玄関のある正面はまったく被害を受けていないのです。これは木で組んだ構造がそうさせ たのかもしれません。専門家の先生のご意見を待ちたいところです。このエリアでは、昨年9月に大規模な地滑りが起き、沢山の家が土砂に飲み込まれ、今も塞 き止めダムに沈んだ家が見えます。(吉椿)
Bahrabise(バラビセ)の小学校でのヒアリング
小学校の校長をしている女性 の方にお話をお聞きしました。今回の地震により大きな被害を受けた人口約1万人のBahrabiseでは5人が亡くなったそうです。310人の子どもが通 う小学校では子どもたちが勉強のために学校を一部再開しているようです。しかしこの町に5つある小学校で再開しているのは一つだけで、その他の小学校はま だまだ再開できそうにないと言っています。校舎の一部は壊れており、「食糧や医療、衣類の支援とともに学校の再建が必要だ」と訴えていました。 Bahrabiseの街から離れた山間部に住む子どもたちは、学校に通うために長い道のりを歩かなければなりませんが、今回の地震や6月からの雨期で通学がさらに困難になります。山間部では地震以前から住む場所による教育格差が存在しており、今回の地震によって格差がさらに広がってしまうことが懸念されま す。(上野)
Bahrabiseの避難テントキャンプでのヒアリング
街の小高い丘に約100世帯、250人が生活するテントキャンプがあります。このテントで生活する20代の女性と70代の女性にお話を聞きました。2人の女性は地震前は、街で家を借りて住んでいましたが、地震 で家が倒壊し、避難せざるをえない状況になったと言います。「この地震が起きる前にも、小さい地震は度々あったけど、これほど大きな地震が来るとは思ってもみなかった。」と70代の女性は語っています。2人の女性はまだテントや食糧、衣類が足りず、またこれから雨期が来る中でのテント生活を心配していま す。今日は午後から大粒の雨が降り、雨期が近づいていることを感じます。テントや壊れた家にシートを張って暮らす被災者の今後の生活や健康が心配されま す。(上野)
Lamosanguでのヒアリング
バクタプルのNGOの関係者のRさんたちにお会いしました。広いテントの向こうに は瓦礫の山がありました。そこには2階建ての教会があったそうで、地震で16名の方がこの教会で亡くなったそうです。しかもこの教会は4年前に建てたばか りでした。この村(人口700人)のほとんどの人が農民で、生活できないのでカトマンズやバクタプルに出稼ぎにいくそうです。4年で倒壊してしまった教会 を再建するのに「キリスト教関係の支援はそれほどないので、自分たちで何とかするしかないなあ」と語っていました。(吉椿)
ご支援よろしくお願いします。
☆救援募金にご協力下さい 郵便振替:00930-0-330579 加入者名:CODE
*通信欄に支援先を明記してください。(例:「ネパール地震」)
*募金全体の25%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます。
*クレジットカードをご利用の方はホームページ(下記)からご寄付いただけます。
http://www.code-jp.org/cooperation/index.html
*クレジットカード決済ページ備考欄に支援先(例:ネパール地震)と明記してください。
————————————————————
CODE海外災害援助市民センター
〒652-0801 神戸市兵庫区中道通 2-1-10
tel +81(0)78-578-7744 fax +81(0)78-574-0702
e-mail:info@code-jp.org
【災害救援情報、セミナー情報は・・・】URL http://www.code-jp.org/
【災害から見える暮らしの情報は・・・】URL http://codeworldvoice.seesaa.net/
【FACEBOOK】https://www.facebook.com/NGO.CODE