CODE未来基金の丹波農業フィールドワークでは、若者が農業を通じて食やいのち、地域や世界を学んでいます。
第4回フィールドワークが2022年3月28日~29日に行われ、ジャガイモ植えや黒豆の味噌作りを体験させていただきました。また夜の懇談会では、学生さんからのリクエストで「農業と国際協力」をテーマにフリートークを行いました。
参加した若者たちの感想を順次、紹介していきます。三人目は、初参加の中田樹さん(豊岡市地域おこし協力隊)です。中田さんはフランスの大学院で経済行動学を学び、現在、豊岡市で持続可能な地域づくりで奮闘しています。
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今回同じ豊岡市で地域おこし協力隊として活動されている森本さんに声をかけていただいてCODE未来基金 農業フィールドワークに参加させていただきました。ここまでの大自然に囲まれて日本の里山、農業、そして国際支援について考えて議論をしたことがなかったのでこの2日間はあっという間に過ぎました。
現在僕は豊岡市の起業型地域おこし協力隊として昨年の9月より活動をしております。内容は『持続可能なコミュニティとまちづくり』をテーマに脱プラや食品ロスを無くすための取り組み、また循環型社会、経済づくりのHUbづくり(量り売りの店舗の開店、Zero wasteに向けたラボの設立と運営など)に取り組んでおります。
消費者意識を向上させることや循環型経済の基盤をつくる循環型社会をつくるという点に関しまして今回のワークショップを通して大変勉強になることが多かったです。1日目、2日目通してただ体験として農作業をするのではなく農業について百姓について本質的なことをひとつひとつの作業から考え、話し、教えていただくことで農について様々な角度でまた自分ごととして考えることができました。
また1日目の夜での議論の場でも『農×国際支援』という観点から様々な意見が飛び交い頭でも心でも考える機会が多かったです。特に印象に残ったお話しは「その土地や風土文化にあった作物や育て方、また支援の仕方やひととの接し方が違う」です。今の資本主義主体の世の中で中央集権的なトップダウンが1番生産的で効率が良い方法として開発や支援に応用されていますが、実際にその生産性こそが先進国が生んだエゴであり自分たちのやり方を途上国やローカル地方へただただ押し付けているのではないかとすごく考えさせられました。先進国、後進国というのもなにをもってそう言うかは角度やジャンルによって異なりますし今一度自分自身に立ち返って考えないといけない問題だなと改めて感じました。
今回の合宿でお会いしたみなさんがとても情熱と野望を持たれており、分野は様々ですがこれが本当の意味での多様性なのだと思いました。起きている問題は現場にあり、今回のように実際に足を運んで五感で学ぶことができるワークショップは実りのある会になりました。ここで学んだこと見たもの感じたことなどを今後の活動にぜひ活かしていきたいです。
(中田樹)