スリランカより愛を込めて-クキさんの防災共育レポート12

2004年のインド洋津波地震災害以後、特にインドネシアのアチェ、スリランカ南部などには”津波のごとく”海外からの援助が押し寄せて来ました。すでに、このことによる課題はマスコミなどでも取り上げられてきましたが、被災者間でトラブルが多発し、援助がプラスになるのではなく、マイナスになっているケースが少なくありません。クキさんが入っている南部地域でも、インターナショナルNGOが数多く入っており、中には地域の子どもと一緒に活動するのに、現金を配るというケースまで出てきています。私たちが被災地で防災共育のワークショップをするときに、スナック菓子とかプレゼントとして鉛筆を1本配るというようなことはしますが、活動に参加してくれたからといってお金を配ることはありません。
また、すでにNGOの援助が入っているところに、後から非常に有名なインターナショナルNGOが入ってきて、多額の援助を申し出て、結果的に先に入っているNGOを困らせるというトラブルもあるようです。被災当事者がしっかりしていれば、影響を受けることはないかも知れませんが、いわゆる”援助合戦”に巻き込まれると、将来的には負の財産を負うことになりかねません。
すでにマスコミなどで「援助者の論理による援助!」と指摘されたことがありますが、まさにそういう光景が被災地のあちらこちらで見受けます。大変残念なことです。「悔しかったら、CODEも援助合戦に参加すれば!」と言われるかも知れませんが、ほんとにCODEは貧乏NGOで良かった!と思います。タララの子どもたちが創った歌のタイトルを思い出します。
-知恵があれば、人生は光る!-って。ほんとに中学生がつけたタイトルなの!?