スリランカより愛を込めて-クキさんの防災共育レポート13

相変わらず停電と断水との戦い?です。次のようなレポートが来ました。そのまま紹介します。
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 電気がだいぶマシになったと思えば、今日から断水です。パイプが破損したらしく復旧にいつまでかかるか未定。本日は緊急用のタンクの水を使いましたが明日から井戸水をどこかの家からくみに行かなければいけません。タンクのないロッシャンや他のボランティアのお母さん方が我が家のタンクの水をもらいにやってきました。相互扶助が当たり前となっているタララ村では、水のある者は助けるが当然なのです。
(中略)
 この相互扶助に関してですが、タララ村の子どもたちの間で「タンビリ」という言葉がよく使われます。彼等独自の言葉のようで、チャトランギーに聞いても彼女も知らないと言っていました。リーダらに聞いてみると、「貸し借り」という意味らしいのです。自分たちの衣類を友達に貸すが借りもする。そうすることにより、一人ひとりが多くの衣類を持たなくても色々な服が着れるということになります。グルグルと衣類がタララ村で回されれ、また本人に戻るのです。これが、数日で戻るのか1ヶ月先になるのかは貸した本人も分からないという、ちょっと私には信じられない話しですが、リーダらによれば、ある日、服が家に戻っているということです。微笑ましい話しですよねぇ。
 相互扶助とは、生活の知恵から生まれてくるものであるのかもしれません。「互いに助け合うこと」が災害時に一番大切であることはKOBEの震災で学びました。あの時、誰もが最後の一人まで助かってほしいと願い、またお互い助け合いました。タララ村では私たちが学んだ「相互扶助」の大切さが生活の一部となっています。「防災共育」が生活の一部となることが私たちプラトナの望みです。