~【住宅問題編3】再定住案は仮設団地から恒久団地へ?~ 第3次現地レポートvol.6

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【写真】カルムナイYMCAのスタッフへおはしもの歌を提案(バンコク、4月15日)

 前号で紹介したタミール人の仮設団地では、その土地で恒久住宅を建設する計画があるそうだ。この仮設には、CODEのカウンターパートナーであるスリランカYMCAのカルムナイブランチがあり、この仮設住民もボランティアで参加しているそうだ。
これからCODEの支援により、「子ども防災教育」を進めようと計画しているが、むしろ大人も対象に展開すればいいだろうと感じた。ちょうどカルムナイYMCAの担当者が子どもの防災教育と平行して、大人を対象にした地震・津波のメカニズムを勉強したいと言っている。この仮設団地でも展開して欲しいものだ。というのも、必要以上に恐怖感を抱いているような感じだ。地震が発生してもすべて津波が来るわけではないことを科学的に学び、しかし地震が来たら逃げることを必ず覚え、同時に避難する時、パニックにならないように、訓練することを通してより支えあいのコミュニティを強くするということを目標にあげて欲しいものだ。


そのためには、日本から持ち込んだ素材「稲村の火」や「お・は・し・も」の歌が広まればいい。また、カルムナイYMCAでは職業訓練も計画しているようだ。もし漁民が他に技術を身につけようとするならば、ここの団地からも積極的に参加すればよいだろう。こうして仮設住宅で暮らしている間に、さまざまな活動に参加し、住民同士の交流を持ち、ともすれば船と網よりも財産価値の低い家に固執するのではなく、将来にわたって影響を及ぼす「仕事の確保」に知恵を働かす方が有効であると思う。そのためのディスカッションには時間をかけ、むしろ仮設住宅の有り様を工夫しながら、ゆっくりと恒久住宅に移行することを願う。
*「お・は・し・も」の歌というのは愛知県知多郡布土小学校で創られた地震後の避難訓練に使う歌である。地震が来てもパニックにならず避難するために「お=おさない、は=はしらない、し=しゃべらない、も=戻らない」と歌ったもの。もちろんタミールとシンハラ語のバージョンにしなければならないので歌詞は変わるかも知れない。
**スリランカで大規模なNGOといわれる「セワランカ」が、カルムナイでも仮設住宅も建設している。セワランカは、タミール・モスリム・ヒンズーとこだわりなく建設しているNGOである。ちなみにタミール人の仮設には必ずTROという組織が管理運営をしており、セワランカは従来からTROとも良い関係を築いているので、恒久住宅建設の時に活躍するだろうと思われる。
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