月別アーカイブ: 2004年12月

スマトラ沖地震津波 国別被害状況(2004年12月31日現在)

 スマトラ沖地震と津波による被害者は増え続け、ロイター通信によると(31日13:22)、死者は発生から5日目の現在12万5千人に達し、インドネシアだけでも約8万人を越えた。数百万人の被災者が食糧や清潔な水を求める一方、新たな津波が発生するといううわさが人々を脅かしている。
そのような被災地を支援しようと、阪神・淡路大震災の被災地神戸で、募金活動がなされている。災害被災地へのボランティア派遣などをする学生中心のNPO法人「ブレーンヒューマニティー」のメンバーが、30日、元町のデパートの前で募金活動をした。大学生ら15人が街頭に立ち、自分たちができること、神戸だからできることを呼びかけに募金をつのった。
詳細は http://www.kobe-np.co.jp/chiiki/kobe/index.html


インド
被災地にいるCODE海外研究員マヌ・グプタ(インドNGO、SEEDS代表)の報告
 
情報源: マヌさんからCODEへのメール
日付: 2004年12月30日
CODEとインド西部大地震からのカウンターパートであったインドのNGO、SEEDS代表マヌ・グプタさんが彼のチームと一緒にアンダマン諸島のポートブレアで支援活動を行っている。以下の文章はマヌさんからの最新の現地報告である。
1. 30日の午後、インド政府による誤った津波警報があり、そのことがパニックを引き起こした。
2. 小アンダマン島のHutbayと大ニコバル島のCambell湾とCar Nicobar諸島から避難してきた人々のために、ポートブレアで2つの救援キャンプを建てた。この救援キャンプはポートブレアにあるNirmala SchoolとSchool Lineにあり、現在1100人以上の人々がいて、さらに人数が増えると予想している。救援キャンプにいる人々にはシェルターや食糧、基本的な衛生設備が提供されている。
3. 避難民の多くはココナッツ農家の人々か、島で豚小屋を運営している人々である。
4. Nirmala Schoolでのキャンプは効率よく運営されている。私たちはここでテントやトイレ等を提供し、その他にも充分なサービスも提供しようとしている。もう1つのキャンプは注意を払う必要がある。地元のボランティアグループであるYuva Shaktiと20人のボランティアはキャンプを運営するために働いている。
5. 私たちはテントを建て、食事を準備、配給し、物資の郵送を組織し、衛星設備を提供している。私たちはこのような基本的な物資、設備の提供を続ける必要があり、使い捨てのお皿といった追加の物資の支給も必要である。石鹸、タオル、スリッパ、ベッドのシーツ、トーチ、所持品を入れるかばんのようなものも必要である。これらはこのあたりでは手に入れることができず、至急ポートブレアへ輸送されなければならないものである。
6. ダムから水質浄化センターへのパイプが被害をうけたので、深刻な水不足が起こっている。ポートブレアのホテルやレストランですら、水不足のため閉店している。
7. いまだにアンダマンとニコバルには私たち以外のNGOは活動していない。行政と小さな地元グループだけが活動している。彼らだけではとても十分ではない。調査に来るNGOもある。ポートブレアには私たち以外に2つのテントがあり、それらは行政に運営されている。
8. ニコバル諸島の地域が最も悲惨である。インド洋にこれらの島々があったが、人々は流されて、多くの死体は海岸には戻って来ない。統計によると、約1万5千人が犠牲になっている。
9. ポートブレアでもインフラ設備が大きな被害を受けている。行政は現在、コミュニティー、道路、空港、防波堤のようなインフラ設備を復興させようと取り組んでいる。
10. 行政は津波の恐怖のもとで、人々を被災地からポートブレアへ移動させている。
11. インドの本島から救援するのはとても難しい。遠い島へ移動することは実際不可能である。しばらくの間、SEEDSはポートブレアで避難者のための2つの救援キャンプを運営する予定である。
12. SEEDSは諸島の家の再建の仕事に取り組むため、段取りをしている。このために私たちはデータを集め始めた。イギリスのMap Actionが島の地図を作製して、私たちを支援している。今日(30日)の午後に私たちのチームはDistrict Collectorとさらに話し合う予定である。
13. グジャラート事務所の同僚のミタル(Mital)は救援キャンプを運営しているマヌ(Manu)とラジェシュ(Rajesh)を支援するためにポートブレアに到着した。
14. デリ事務所のロジスティックスオフィサーであるラクシュミ(Lakshmi)は必需品を調達し、救援物資を船で送るためにチェンナイに行った。ERM Delhiからのボランティアであるスマティ(Sumati)はラクシュミに同行した。チェンナイでは、彼らは地もとのボランティアから支援を受ける予定である。
15. インドや他の国の多くの人々が、アンダマンで行方不明になった彼らの友達や家族についての情報を得るために、私たちに連絡してくる。私たちは島の中心にある共通のボードで、行方不明者の詳細についての情報を載せたり、地元のラジオで放送する予定である。アンダマン諸島やニコバル諸島で行方不明の人々に関する情報があれば、その詳細とできればその人の最近の写真を貼付してinfo@seedsindia.orgへメールしてください。
16. 現在以下の物資が必要である。
短期間:
– 飲み水
– 石鹸やトイレ用品
– タオル
– ベッドシーツ
– トーチと電池
– スリッパ
– 大きく拡大することができるかばん
中期間:
– テント
– ベッド(マット)
– 台所用品
長期間:
– 住居
– 生活再建
– コミュニティー施設
– 防災プログラム
17. 救援キャンプはだいたい2週間運営される予定である。その後の段階で、家やコミュニティー施設の再建が始まる。
マヌさんからの報告は以上です。最新情報は、マヌさんたちのホームページであるhttp://www.seedsindia.org.で入手することができます。ここのホームページには、最新の状況レポート、アンダマン諸島の現地レポート、アンダマン諸島とニコバル諸島の紹介、国際的アピールが英語で載せている。情報は引き続き更新していく予定とのことです。
なお、インド全般についての被害状況や支援状況は以下のウェブサイトに書かれています。これは大地震、津波発生後にインドのグループが立ち上げた英語のウェブサイトです。
http://www.aidindia.org/CMS/
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CODE海外災害援助市民センター
〒652-0801 神戸市兵庫区中道通 2-1-10
tel +81(0)78-578-7744 fax +81(0)78-576-3693
e-mail:info@code-jp.org 
【災害救援情報、セミナー情報は・・・】URL http://www.code-jp.org/
【災害から見える暮らしの情報は・・・】URL http://www.code-jp.org/wv

先遣隊出発

 今回のスマトラ沖地震津波の被災国の一つ、スリランカに、CODEから先遣隊として村井・斉藤の2名を派遣します。30日夕方日本発、31日夜にスリランカに到着予定です。同国への滞在は約一週間の予定。
 現地の通信事情が不安定なことが予測されますが、レポートが入り次第、逐次掲載していく予定です。

スマトラ沖地震津波 国別被害状況

 今回の津波ではインド洋沿岸の広い地域で被害が出ています。日本ではあまり知られていない被害の情報を優先的に取り上げて、国別に提供するコーナーをつくりました。地震・津波災害で苦しんでいる人々の声・状況に目を向け、私たちにできることは何かを考えていきたいと思います。
 こちら↓から。
 http://sumatra-higai.seesaa.net/

スマトラ沖地震津波 国別被害状況(2004年12月29日現在)

 新聞各社によると、スマトラ沖大地震と津波の死者は、発生から3日目の29日現在、約6万3千人に達した。津波による被害は過去最悪の規模で、今後も拡大する見通しである。国際機関や主要国などが支援物資の緊急輸送をはじめたが、通信や交通網が寸断されたままで、救援活動は遅れている。ロイター通信によると、29日現在で死者はインドネシアで2万7千174人、スリランカでも2万1千715人に増えた。このほか、インドでは1万2千419人、タイ1千516人モルディブ55人など。東アフリカでもソマリアなどで133人が死亡した。


ミャンマー

ミャンマーでは津波で90人が死亡、17の村が破壊

原文URL: 
http://www.reliefweb.int/w/rwb.nsf/6686f45896f15dbc852567ae00530132/f956fb4cd106fe47c1256f78004bfa8f?OpenDocument
情報源: Agence France-Presse
日付: 2004年12月28日
              
ヤンゴン,12月28日(AFP)
28日の国連の調べによると、ミャンマーでは、90人が巨大な地震による津波で亡くなり、17の村が破壊された。
ミャンマー政府によると、17の海岸に近い村が破壊され、犠牲者の数は拡大するであろうと言った。
軍の暫定政権は自然災害の情報をほとんど公開しないが、火曜日(28日)の記者会見では公式の死亡者数は36人であると言った。
ヤンゴンの南西のAyeyarwaddyという地域と、ミャンマーの最も南にあるタイとの国境のTanintharyiという地域が最も大きな被害に遭っている。西のRakhine州でも死亡者が出ており、特にCoCo諸島の海岸地域が被害に遭っている。
行方の分からない漁船もいくつかあるが、破壊された村についての詳細は提供されていない。
医療用品や清潔な水、食糧の配給といった人道的支援の提供は継続されると国際団体は言った。
「このような重大時ではあるが、支援は要請されていない」
国連は漁村のコミュニティーや海のジプシーと呼ばれる民族グループのSaloneとMokenについて特に心配しているAFPに言った。
ミャンマーでは2830キロメートルが海岸線で、観光地としてはわずかに発展しているだけである。関係者は、すぐに確定はできないがAFPに犠牲者の中には外国人旅行客はいないと言った。
* 著作権は情報源に帰属します。
* この情報はCODE事務局スタッフによる仮訳です。


ソマリア

ソマリア政府の報告によると津波の死亡者は100人

原文URL:  http://www.reliefweb.int/w/rwb.nsf/6686f45896f15dbc852567ae00530132/2a9959a7b94b1bc4c1256f7800330179?OpenDocument
情報源: Deutsche Presse Agentur
日付: 2004年12月28日
            
ナイロビ(DPA)
ソマリアでは、少なくとも百人の人々が地震後の津波で亡くなったとソマリア政府のスポークスマンが言った。死亡者には海岸地域に住んでいた人々と日曜に海に出ていた漁師がいるとのことである。地元のRed Crescentからの情報によると、40人から50人の死亡が確認された。被災地は遠方なので死亡者や被害の情報を集めることが困難である。 Puntland沿岸(ソマリア北東部)が最も被害が大きいようである。ケニア、マウリシャス、マダガスカルの北東にあるセーシェル島は東アフリカの中でも最も被害の大きい地域である。ソマリア政府のスポークスマンは「私たちの経済は漁業と家畜に頼っているので、今回は大きな打撃である」と国際社会に訴えた。
英語全文は原文へ
* 著作権は情報源に帰属します。
* この情報はCODE事務局スタッフによる仮の概要訳です。


インド

CODE海外研究員マヌ・グプタ(インドNGO、SEEDS代表)被災地へ

 
情報源: ManuさんからCODEへのメール
日付: 2004年12月29日
CODEとインド西部大地震からのカウンターパートであったインドのNGO、SEEDS代表マヌ・グプタさんが彼のチームと一緒に27日にインド南部の被災地チェンナイに入った。以下の文章はマヌさんからの報告書である。
Andaman諸島のPort BlairでキャンプとしているManuと私たちのチームから報告を受けました。これはその最新情報の要約です。
1. アンダマン(Andaman)諸島とニコバル(Nicobar)諸島では、緊急援助をしているNGOはない。行政と小規模の地元グループだけが活動している。
2. ニコバル諸島の地域が最も悲惨である。インド洋にこれらの島々があったが、人々は流されて、多くの死体は海岸には戻って来ない。統計によると、約1万5千人が犠牲になっている。
3. ニコバル諸島の地域は食糧、衣服、仮設住宅のような基本的な緊急援助支援を必要としている。
4. Port Blairでは大きな被害はない。だから、実際に行政が人々を被害が起きやすい地域から避難させ、津波再発の恐怖のもとで、Port Blairへ人々を移動させている。これは、今朝7時頃にもリフタースケールでマグニチュード6.2の地震が起き、この地域は比較的大きな揺れがまだ続いているためである。
5. Port Balirでは、4つの救援キャンプが行政によって運営されている。行政は、キャンプを運営するためのスタッフの数も物資の数も極めて不足している。赤十字はデリーからPort Blairへのチャーター便で救援物資を運ぼうとしている。しかし、彼らもまた、先遣部隊はなく、緊急物資の配給を手配する地元グループの能力も不確かである。
6. 本島から救援することはとても厄介である。離れた島へ移動する際には政府の許可が必要であり、それらの地域で独自に活動しているNGOはない。
7. 行政は私たちにPort Blair付近の二つの救援キャンプで活動するよう要請した。私たちは、12月29日の朝から約2000人規模のキャンプで、1,2日中には他のキャンプでも、活動し始める予定である。グジャラートの現地事務所からへ急いでアンダマン諸島人材をバックアップしている。 
8. 行政は長期的な復興の必要性について述べている。私たちはこの必要性を調べて、緊急時に命を救うことを最優先に取り組んだ後に、長期的な復興についての計画をたてる予定である。
最新情報は、私たちのホームページであるwww.seedsindia.org.で入手することができる。ここのホームページには、最新の状況レポート、アンダマン諸島の現地レポート、アンダマン諸島とニコバル諸島の紹介、国際的アピールが載せている。私たちは、情報を引き続き更新していく予定です。

スマトラ島沖地震津波被害ニュース<第7報>

◆アートギャラリー展募金活動
 CODE理事の一人である島田誠さんが代表を務められるギャラリー島田では1月6日より展覧会に「スマトラ沖津波災害へのチャリティーコーナー」を設けて募金活動が開始されます。

◆震災をいきる宗教者の集いからの発信

 CODE正会員で、震災をいきる宗教者の集いのメンバーさんから、宗教者にむけて「スマトラ沖地震津波被害緊急救援募金」が呼びかけれました。
◆非暴力平和隊 
 非暴力平和隊のスリランカで活動されている女性からの情報によりますと、スリランカは南部だけではなく北部も多大な被害を被っている状況です。しかし、報道は南部の被害ばかりのため東部・北部の状況が伝わらないということです。
非暴力平和隊についての詳細情報はhttp://www5f.biglobe.ne.jp/~npj/
◆インド被害状況~SEEDS被災地レポート~
 インドNGO、SEEDSは現在アンダマン諸島ポルトブレアに入りました。
 アンダマンとニコバルにて緊急援助をしているNGOはなく、行政と小規模地元グループが活動している。ニコバルの地域は悲惨な状況にあり、人々は流され、多くの死体が海外に戻ってこない。1万5千人の犠牲者といわれている。
 またニコバルには食糧、衣服、仮設住宅のような基本的な緊急援助の必要性がある。ポルトブレアに人を移動させている状況。今朝7時頃にもマグニチュード6.2の地震が発生し、比較的大きな揺れが続いておきている。
 ポルトブレアでが政府により4箇所の救援キャンプが設営されちるが、人員も物資も極めて不足している。私たちは行政からポルトブレア付近に2つの救援キャンプとで活動するよう要請された。12月29日朝には約2000人規模のキャンプ地で、数日中には他のキャンプ地で活動を始める予定。現在人材の手配を行っている。
更なる詳細はhttp://www.seedsindia.orgを見てください。
◆ミャンマーの被害状況
 報道ではあまり出てこないミャンマーですが、ミャンマーでも被害がでています。28日国連の調べによると、ミャンマーでは、90人が巨大な地震による津波で亡くなり、17の村が破壊されている。ミャンマー政府によると、17の海岸に近い村が破壊され、犠牲者の数は拡大するであろうと言った。
ヤンゴンの南西のAyeyarwaddyという地域と、ミャンマーの最も南にあるタイとの国境のTanintharyiという地域が最も大きな被害に遭っている。西のRakhine州でも死亡者が出ており、特にCoCo諸島の海岸地域が被害に遭っている。
行方の分からない漁船もいくつかあるが、破壊された村については詳細は提供されていない。
国連はAFPに、漁村のコミュニティーや海のジプシーと呼ばれる民族グループのSaloneとMokenについて特に心配していると言った。
◆人防未来センター研究員から資料提供
 人と防災未来センター研究員から津波災害についての復興に関した資料を提供していただきました。“1992年インドネシア・フローレス島地震・津波災害後の最定住地の変容プロセス”と“災害対応に見る脆弱性”です。津波についての資料が少ない中このような資料提供に感謝します。

スマトラ島沖地震津波救援募金にご協力下さい

 郵便振替:00930-0-330579 加入者名:CODE
 *通信欄に「スマトラ沖地震津波支援」と明記してください。
募金全体の15%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます

スマトラ島沖地震津波被害ニュース<第6報>

◆CODE第1次調査団派遣決定
 12月26日のスマトラ島沖地震津波被害を受けて、CODEでは支援プロジェクトのための第1次調査団2名をスリランカへ派遣することを決定しました。
 調査チームは12月30日に関空を出発し、翌31日夜にスリランカ、コロンボに到着します。約1週間にわたり被害状況の把握とともに、今後の支援の内容について調査を行います。
◆コープこうべよりCODEへ災害緊急支援基金
 12月28日コープこうべ災害緊急支援基金(委員長:柳瀬啓子)は、スマトラ沖地震の被災地支援のため、基金から100万円を拠出することを決めました。寄託先は、CODE海外災害援助市民センターとなりました。
*コープこうべ災害緊急支援基金 国内外で自然災害が発生した場合の迅速な支援を目的として1999年1月に設立。初期の救援活動を中心に被災者・被災地に必要とされる支援に活用されます。コープこうべの組合員で構成される「コープこうべ災害緊急支援基金運営委員会」が運営管理し、自然災害が発生したときに委員会を開いて支援について話し合って決めます。支援に際しては、とりわけ海外での災害では、拠出金が現地に確実に届けられ活用されるルートを確保して行われます。
スマトラ沖地震津波救援募金にご協力下さい
 郵便振替:00930-0-330579 加入者名:CODE
 *通信欄に「スマトラ沖地震津波支援」と明記してください。
募金全体の15%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます

スマトラ島沖地震津波被害ニュース<第5報>

◆日本YMCA同盟が緊急支援開始
 日本のYMCAはこの地震と津波による国や地域を超えた大きな災害に対し、アジア・太平洋YMCA同盟(APAY)、世界YMCA同盟(WA)と協力し、救援活動・復興支援活動に協力していきます。日本全国のYMCAの皆様には緊急支援募金という形でのご協力をお願いいたします。この募金はアジア・太平洋YMCA同盟や世界YMCA同盟に送られ、被災地域のYMCAが行う救援・復興活動に用いられます。度重なる緊急募金のお願いで心苦しいのですが、被災した方々の苦しみと悲しみを覚え、ご協力下さいますようお願い申し上げます。
「スマトラ島沖地震・津波被害に対する緊急支援募金」
「フィリピン台風被害に対する緊急支援募金」
  募金期間:2004年12月27日(月)~2005年1月31日(月)
  募金方法:全国の各YMCA窓口のまたは銀行振込みにて承ります。
   「スマトラ地震・フィリピン台風緊急募金」とご指定ください。
    募金振込先:東京三菱銀行 四谷支店 普通預金 0951298
    財団法人日本YMCA同盟 国際協力募金口
◆インドネシア民主化支援ネットワーク、インドネシア支援へ。
 インドネシア民主化支援ネットワーク(NINDJA)は1998年からアチェ州で人権弾圧の犠牲者を支援する活動、父親を亡くした子どもたちへの奨学金プログラムなどをおこなっています。
 アチェは、独立派ゲリラとインドネシア国軍の和平交渉が破綻に終わった2003年5月から、軍事戒厳令、非常事態が布かれており、すでに多くの人権侵害の犠牲者や域内避難民が出ています。今回の地震により、その状況はさらに厳しくなっています。また、軍事作戦下にあるアチェでは、海外NGOの入域が厳しく制限され、今回も地震の犠牲者が孤立することが大いに危惧されます。
 このように情報収集が困難な状況にありますが、NINDJAはアチェのNGOとの広域なネットワークを生かし、現地との連絡をとりながら現在、被害状況を確認中です。NINDJAのネットワーク拠点のひとつであるロスマウェでは多くの犠牲者、被害が出ているとの情報があり、食糧・医薬品・生活物資などの緊急支援及び、中・長期的に建物の修復などの支援が必要となります。
 NINDJAは、ジャカルタにいるアチェ人活動家たちが緊急に立ち上げた「アチェ自然災害のための人道支援ポスト(Posko Kemanusiaan untuk Bencana Alam Aceh)などを通じて、被災者への支援をおこないます。ぜひ、みなさまのご支援をお願いいたします。
スマトラ島沖地震:アチェの被害者への緊急カンパのお願い
◇カンパのお振込先
 振替口座 00190-8-76398 アチェ人道支援キャンペーン

スマトラ島沖地震・津波被害ニュース<第4報>

CODE事務局です。
◆CODE救援プロジェクト開始
 CODEでは12月27日午後、この度のスマトラ島沖地震・津波被害を受けて支援のための救援プロジェクトを開始することとなりました。
 報道によれば、1万2千人を超える死者が出ている模様です。行方不明者が未だに多く、死者は更に増える可能性があります。
 CODEは具体的な支援内容については、現地の関係機関と連絡を取り合いながら、調整を進めています。
 被災地支援のための募金活動を開始致します。皆様のご支援、ご協力よろしくお願い致します。
  郵便振替:00930-0-330579
  加入者名:CODE
  *通信欄に「スマトラ地震・津波支援」と明記してください。
   募金全体の15%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます。
◆Brain Humanity街頭募金活動
 CODEの連携団体であるBrainHumanityがスマトラ地震・津波被害に伴い街頭募金を行うことを決定されました。
  日時 2004年12月30日(木) 10:00~17:00(予定)
  場所 大丸神戸店前
  人員 当法人ボランティア等 約10名から20名
 集められた募金は全額CODE被災地救援募金に寄付する予定。
◆インドNGO、SEEDSからメール
 現地時間で本日中にはインド南部チェンナイへ入ります。詳細な情報が届き次第、改めてメールをします。

スマトラ島沖地震・周辺津波被害<第3報>

CODE事務局です。
◆CODE会員さん(スリランカ在住経験あり)からの情報
 スリランカ、ランカウェブの情報によるとスリランカ北東部(トリンコマリー付近)での死者は1700人にのぼる。
ゴール(スリランカ南部の町)にある刑務所が被害にあい、囚人400人以上が死亡し、300人以上が刑務所から逃走している。
 今回、被害を受けた地域は、スリランカ南部(ゴール、ウナワトゥナ、マータラ)へはコロンボ(スリランカ最大の商業都市)から車で約4~5時間かかります。この地域に行く途中に通る町(ベールワラ、ベントタ、ヒッカドゥワ、etc)は観光地としても栄えていて外国人観光客がとても多い町です。これらの地域にも少なからず被害が出ているのではと思いますが、詳細がまだわかりません。今の時期は1年のうちでもっとも良いシーズンで、気温は大体30度以上の日が続きます。
 次にスリランカ北東部(トリンコマリーetc)はつい最近までスリランカ国内での民族闘争(シンハラ人とタミール人間での戦い)がとても激しかった地域でこの地域への立ち入りが禁止されていましたが、今は少しずつ緩和されてきているようです。
 スリランカの知人からはトリンコマリーはスリランカの中でも最も海岸や海の景色が綺麗なところだといっていました。この地域はこの時期ちょうど、雨季に入ってしまいます。そのため波が高めの時期になります。
 現地の情報を引き続き集めます。
 トリンコマリーはコロンボからクルネーガラ経由で車で7~8時間くらいかかります。
◆CODE海外研究員マヌ・グプタ(インドNGO、SEEDS代表)被災地へ
 昨夜、CODEとはインド西部大地震からのカウンターパートであったインドのNGO,SEEDS代表マヌ・グプタがインド南部の被災地、チェンナイに向かうと連絡がありました。今日中には被災地へ入れるでしょう。
◆CODE会員谷さんからの連絡
 同じく昨夜、CODE会員の谷さんからもご連絡をいただき、娘さんがインドネシア、アチェに関わりを持っておられるということでした。情報収集をはじめてくださっています。
◆JICA国際緊急援助隊医療チーム、スリランカへ派遣へ
 日本政府は26日スリランカ政府からの現地日本大使館を通じて、支援要請を受けて津波被害に対する緊急援助支援を行うことを決定しました。政府は他の国に対しても現地政府からの要請があり次第、医療チームや捜索・救助チームの派遣を検討する。スリランカへ派遣される医療チームは緊急専門の医師や看護士など21人。27日にも現地入りをします。
◆日本のNGOも現地へスタッフ派遣開始
 イラン、バムにおいて協働をしている日本のNGO、ピースウィンズ・ジャパンもインドネシア、スマトラ島北部のナングル・アチェ・ダルサラム州(旧アチェ特別州)での緊急支援を想定し、スタッフの派遣を決定しました。ジャカルタ事務所の現地スタッフ2人を27日にも、州都バンダアチェに派遣するとともに、日本からの支援チーム第一陣として、国際スタッフ2人を27日午前成田発の航空機でジャカルタに派遣。被害状況や支援のニーズについての情報収集にあたるとともに、現地NGOと連携して支援の可能性を探ります。 
 引き続き情報収集をしています。関係機関で情報をお持ちの方はご連絡ください。

インドネシア地震・周辺津波被害<第2報>

CODE事務局です。
<津波によって400人が死亡>
 インドネシア・スマトラ島の沖合を震源とする強い地震が26日、相次いで発生し、大規模な津波がインド洋の周辺各国に到達した。AP通信によると、スリランカの海岸沿いの観光地で300人以上が死亡。また、ロイター通信によるとインド南部では74人が
死亡、多数が負傷した。
 また、タイ南部のリゾート、プーケットの病院当局者によると、津波の被害で少なくとも14人が死亡、多数が行方不明となった。
インドネシア・スマトラ島北部アチェ州の州都バンダアチェでは、建物数棟に被害が発生。地元ラジオによると9人が死亡した。
報道によれば、現在のところスリランカ沿岸の観光地での被害が大きいようです。現在ではJICA(国際協力機構)も情報収集中、今後緊急援助支援を行うかは今のところ未定。
スリランカ基礎情報
1.面積 65,607km2(北海道の約0.8倍)
2.人口 約1,901万人(一部地域を除く)
3.首都 スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ
4.民族 シンハラ人(81.9%)、タミル人(9.4%)、スリランカ・ムーア人(8.0%)(一部地域を除く値)
5.言語 公用語(シンハラ語、タミル語)、連結語(英語)
6.宗教 仏教徒(76.7%)、ヒンドゥ教徒(7.9%)、イスラム教徒(8.5%)、ローマン・カトリック教徒(7.0%)(一部地域を除く値)

外務省HPより抜粋