スマトラ沖地震と津波による被害者は増え続け、ロイター通信によると(31日13:22)、死者は発生から5日目の現在12万5千人に達し、インドネシアだけでも約8万人を越えた。数百万人の被災者が食糧や清潔な水を求める一方、新たな津波が発生するといううわさが人々を脅かしている。
そのような被災地を支援しようと、阪神・淡路大震災の被災地神戸で、募金活動がなされている。災害被災地へのボランティア派遣などをする学生中心のNPO法人「ブレーンヒューマニティー」のメンバーが、30日、元町のデパートの前で募金活動をした。大学生ら15人が街頭に立ち、自分たちができること、神戸だからできることを呼びかけに募金をつのった。
詳細は http://www.kobe-np.co.jp/chiiki/kobe/index.html
インド
被災地にいるCODE海外研究員マヌ・グプタ(インドNGO、SEEDS代表)の報告
情報源: マヌさんからCODEへのメール
日付: 2004年12月30日
CODEとインド西部大地震からのカウンターパートであったインドのNGO、SEEDS代表マヌ・グプタさんが彼のチームと一緒にアンダマン諸島のポートブレアで支援活動を行っている。以下の文章はマヌさんからの最新の現地報告である。
1. 30日の午後、インド政府による誤った津波警報があり、そのことがパニックを引き起こした。
2. 小アンダマン島のHutbayと大ニコバル島のCambell湾とCar Nicobar諸島から避難してきた人々のために、ポートブレアで2つの救援キャンプを建てた。この救援キャンプはポートブレアにあるNirmala SchoolとSchool Lineにあり、現在1100人以上の人々がいて、さらに人数が増えると予想している。救援キャンプにいる人々にはシェルターや食糧、基本的な衛生設備が提供されている。
3. 避難民の多くはココナッツ農家の人々か、島で豚小屋を運営している人々である。
4. Nirmala Schoolでのキャンプは効率よく運営されている。私たちはここでテントやトイレ等を提供し、その他にも充分なサービスも提供しようとしている。もう1つのキャンプは注意を払う必要がある。地元のボランティアグループであるYuva Shaktiと20人のボランティアはキャンプを運営するために働いている。
5. 私たちはテントを建て、食事を準備、配給し、物資の郵送を組織し、衛星設備を提供している。私たちはこのような基本的な物資、設備の提供を続ける必要があり、使い捨てのお皿といった追加の物資の支給も必要である。石鹸、タオル、スリッパ、ベッドのシーツ、トーチ、所持品を入れるかばんのようなものも必要である。これらはこのあたりでは手に入れることができず、至急ポートブレアへ輸送されなければならないものである。
6. ダムから水質浄化センターへのパイプが被害をうけたので、深刻な水不足が起こっている。ポートブレアのホテルやレストランですら、水不足のため閉店している。
7. いまだにアンダマンとニコバルには私たち以外のNGOは活動していない。行政と小さな地元グループだけが活動している。彼らだけではとても十分ではない。調査に来るNGOもある。ポートブレアには私たち以外に2つのテントがあり、それらは行政に運営されている。
8. ニコバル諸島の地域が最も悲惨である。インド洋にこれらの島々があったが、人々は流されて、多くの死体は海岸には戻って来ない。統計によると、約1万5千人が犠牲になっている。
9. ポートブレアでもインフラ設備が大きな被害を受けている。行政は現在、コミュニティー、道路、空港、防波堤のようなインフラ設備を復興させようと取り組んでいる。
10. 行政は津波の恐怖のもとで、人々を被災地からポートブレアへ移動させている。
11. インドの本島から救援するのはとても難しい。遠い島へ移動することは実際不可能である。しばらくの間、SEEDSはポートブレアで避難者のための2つの救援キャンプを運営する予定である。
12. SEEDSは諸島の家の再建の仕事に取り組むため、段取りをしている。このために私たちはデータを集め始めた。イギリスのMap Actionが島の地図を作製して、私たちを支援している。今日(30日)の午後に私たちのチームはDistrict Collectorとさらに話し合う予定である。
13. グジャラート事務所の同僚のミタル(Mital)は救援キャンプを運営しているマヌ(Manu)とラジェシュ(Rajesh)を支援するためにポートブレアに到着した。
14. デリ事務所のロジスティックスオフィサーであるラクシュミ(Lakshmi)は必需品を調達し、救援物資を船で送るためにチェンナイに行った。ERM Delhiからのボランティアであるスマティ(Sumati)はラクシュミに同行した。チェンナイでは、彼らは地もとのボランティアから支援を受ける予定である。
15. インドや他の国の多くの人々が、アンダマンで行方不明になった彼らの友達や家族についての情報を得るために、私たちに連絡してくる。私たちは島の中心にある共通のボードで、行方不明者の詳細についての情報を載せたり、地元のラジオで放送する予定である。アンダマン諸島やニコバル諸島で行方不明の人々に関する情報があれば、その詳細とできればその人の最近の写真を貼付してinfo@seedsindia.orgへメールしてください。
16. 現在以下の物資が必要である。
短期間:
– 飲み水
– 石鹸やトイレ用品
– タオル
– ベッドシーツ
– トーチと電池
– スリッパ
– 大きく拡大することができるかばん
中期間:
– テント
– ベッド(マット)
– 台所用品
長期間:
– 住居
– 生活再建
– コミュニティー施設
– 防災プログラム
17. 救援キャンプはだいたい2週間運営される予定である。その後の段階で、家やコミュニティー施設の再建が始まる。
マヌさんからの報告は以上です。最新情報は、マヌさんたちのホームページであるhttp://www.seedsindia.org.で入手することができます。ここのホームページには、最新の状況レポート、アンダマン諸島の現地レポート、アンダマン諸島とニコバル諸島の紹介、国際的アピールが英語で載せている。情報は引き続き更新していく予定とのことです。
なお、インド全般についての被害状況や支援状況は以下のウェブサイトに書かれています。これは大地震、津波発生後にインドのグループが立ち上げた英語のウェブサイトです。
http://www.aidindia.org/CMS/
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