本ニュース56号で報告した「九州体育館」避難所の閉鎖について、さらに詳細なレ
ポートが上がってきましたので、再び報告します。なおこれはCODE翻訳ボランティア
によるものです。これを読むと自力再建する被災者にはテントと2000元の現金を供与
していることが判ります。6月8日発布された「ぶん川地震回復再建条例」では、自力
更正を促進しているようです。政府は、特に農村部に対する自力更正を強く促してい
ます。ちなみに政府が用意した災害回復再建基金は今年分で700億元で、内400億
元はぶん川で倒壊した農村居住者の家屋再建に充てるとなっています。
≪綿陽市九洲体育館被災者がすべて撤収≫
6月29日、最後の1500名あまりの被災者が離れ、「5.12」地震後重要な役割を果
たした綿陽市九洲体育館はその避難所としての歴史的使命を終えた。
29日に離れた1400名はすべて北川県の住民で、250軒が自分で仮の住まいを見
つけたほかは、安県永安鎮の政府が提供する仮設住宅に移転する。が、現在、プレ
ハブの仮設住宅は設備がまだ整っておらず、しばらくの間はテント暮らしになる。遅く
とも8月中旬には仮設住宅に入居する予定だ。29日、記者が体育館で見たのは、永
安鎮に移動する住民が大型バスに乗るところで、自分で暮らす住民はテントと2000
元(3万円)を受け取り、自分で去って行った。
永安鎮の避難所の現場指揮部指揮長によると、永安鎮には269張のテントがあ
り、一つのテントに6~8人が暮らしている。29日には1200名ほどが移動してきた こ
こでは、住民は6つのコンロを使い政府が提供する食料で食事が作れる。避難所に
は12のシャワーと2つの公衆トイレがある。このほかに1か所診療所があり、100人ほ
どが涼める東屋がある。
地震発生後、綿陽市九洲体育館は北川県の被災者を受け入れる緊急避難所とな
り、おおい時には4万人近くが避難していた。5月18日から体育館を離れる動きが出
てきた。親戚や友人宅に行く人、自分で住まいを見つけた人、他の土地へ働きに出
かけた人、避難所のテントに移る人…。 30日には体育館は閉館になる。
(6月29日 新華網)