今回の地震で最も被害の大きかったぶん川県映秀鎮のある村では、廃材な
どを掘り出し、自分たちで木材使用の仮設住宅をつくりはじめています。こうし
て被災者自身が、住まいの再建にとりかかることが、暮らし再建の第1歩として
欠かせない要素ではないかと思えます。短いものですが、以下はCODE翻訳ボ
ランティアによるものです。
◎映秀鎮漁子渓村:自分で家屋を再建
震源地に近いぶん川県映秀鎮漁子渓村の村民は、廃墟から自分で使える木
材等を探し出し、仮の木造住宅をつくりはじめた。武装警察もぶん川・茂県・理
県の被災地の348の村に入り、再建活動を支援している。
(6月12日 新華社)
余計なことかも知れませんが、この話から想像すると、「納屋が完成したから
仮設住宅から出られるワ!」という能登半島地震後の被災者の生の声に見受
けられたように、たとえ仮設住宅のように雨露をしのぐことができたとしても、そ
れより古くても地震前の暮らしの匂いのする木材をリユースして、納屋や小屋を
造る方が、本設の恒久住宅への道のりの第1段階としては多いに意義のあるも
のになるような気がします。