中国四川省大地震救援ニュース 5

中国政府が、日本の援助隊の受け入れを表明されました。この
間、”もう一人の命を救う”ために、被災地の被災者はじめ市民を中
心に、紅十字や政府および行政関係者の努力に感謝します。今朝に
なって、震源地ブン川県の被害が一斉に流され、「地域によっては建物の
90%が壊滅」と、あらためて被害の深刻さに目を覆うばかりです。発
生から72時間が経過したといえども、一縷の望みをかけて少しでも可
能性があれば、もう一人のいのちを救うために全力を注ぐべきで、私
たちも直接の手を差し伸べることができませんが応援しましょう。
その上で「復興災害」という言葉がありますが、折角生き延びたい
のちをなくさないために、避難生活での医療・保健・住環境を整える
ことと、その後の恒久的な住まいについて考えることが大切だと思い
ます。いわゆる緊急から復旧・復興へ移行する次の段階では、”最後
の一人まで救おう”を目的として取り組まなければなりません。中で
も住まい再建に関しては(言うまでもないことでしょうが)、二度と
同じ轍を踏まないように住まいの耐震化を義務づけるくらいの法改正
をすることです。従って、焦って建築を急ぐことなく、またもう一つ
の選択として、その土地その土地の伝統工法による住まいを見直して
欲しいと強調したい。災害後の住まい再建については、増殖型再建と
いう手法が定着しつつある。これも多いに参考にして欲しい。
さらにもう一つの取り組みは、「しごと」について考え始めること
です。中国政府は、これほどの被災者を前にして、すべてを「上げ
膳、据え膳」という援助の対象とする援助策をとるのは愚策です。例
えば、瓦礫の撤去に労力を提供すればギャランティーを支払うという
特別の復興施策を打ち出すべきです。今の段階ではしごとをするとい
う心の余裕などでてくる筈もないでしょうが、それでも今の時点で
「しごと」について考えはじめることで、むしろ明るい光が射し込ん
でくる可能性もあるでしょう。これは過去の災害地の教訓です。つい
でにもう一ついうと、あれだけの人口を抱えた大国です。四川省はじ
め近隣の非被災地からボランティアを募り、中国版「ボランティア元
年」の風を吹かせて欲しいと願うばかりです。
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