中国雲南省にいるYさんは、以下の交通事情の中で、震源地である被災地四川
省?川県に向かいました。でも、至る所で交通網が寸断されているようなので、
いつ現地に到着できるか判りません。また、現地に入るとむしろ通信が途絶え
るのではないかと懸念もされます。以下、続報です。
–交通網ですが、震源の?川への主要幹線道路は、すべて寸断されています。成
都からの道や、甘粛省、陝西省へと抜ける道などです。鉄道も成都発着の列車
は、雲南、西安(陝西省)方面は、現在動いていません。空路ですが、成都国際空港
は現在閉鎖しています。軍などの専用機は、綿陽空港(成都北東約100キロ)を利用
しているようです。
救援活動ですが、現在、中央政府は、人民解放軍や武装警察などを約34000人、
空路で送り込んでいます。また中国紅十字(赤十字)の医療チームなども入って救
援にあたっています。ただし、?川にはまだたどり着いていないようで、都江堰
市や綿陽市などです。TVの映像で見る限りは、都江堰や綿陽のエリアは瓦礫の山
で、まるで空爆でも起きたような感じでした。また昨夜から続く雨が被災者の
体力を奪っているのではと思います。
四川最大の都市、成都では、昨日の地震発生直後は、多くの人が外に出て、広
場や道路に非難している映像も流れていました。携帯などの連絡網も多くの場
所で不通のようです。成都には多くの外国人旅行者もいます。きっとどこにも
動けずに立ち往生していると予想されます。推測する限り、今回の震央の?川県
は、傾斜の急な山間部の谷あいの町のようで、人口10万人ぐらいのところで主
にチベット族やキョウ族が多く住むところです。北約300キロには世界自然遺産の九賽
溝や風光明媚な松番があり、被害の大きかった都江堰も古代の水利施設として
世界文化遺産に登録されています。今回の被災地は、多くの人の訪れる観光地
であるので、かなりの観光客も巻き込まれているのではないかと思われます。
現在も降り続く雨が二次災害の危険をもはらんでいます。 また、このエリアは山
岳部なのでこの雨季(5月から10月まで)は、夜は冷え込みも激しいと思われま
す。今回の被災地の北部約200キロの松番(サンズイに番)も1976年にM7,4に大地震が
あったようです。(雲南よりY)–
中国四川省地震救援募金にご協力下さい
郵便振替:00930-0-330579 加入者名:CODE
*通信欄に「中国四川省地震支援」と明記してください。
募金全体の15%を事務局運営・管理費に充てさせていただきます