地震発生から72時間が過ぎた。生存率が著しく低下すると言われるゴールデンタイムである。だが、一方で懸命の救助活動で妊婦が75時間ぶりにガレキの下から救出され、その2時間後に無事出産したという。
ニュースで流れている被災地の写真には赤茶の僧衣を身にまとったチベット僧たちが必死で救助活動を行う姿が映っている。四川省カンゼ州から来た約1000人の僧侶たちである。生存者の救助だけでなく、僧侶として亡くなった方を弔っているという。前回書いたように行政区画を超えた同じカム地方の人間(カムパ)だという意識から四川省から駆けつけたのだろう。
四川大地震から約2年、ずっとCODEの活動を支えてくれたSIM`S COZY GARDEN HOSTELのオーナー、Mさんからの情報によるとSIM`Sのチベット族のスタッフの女性Lさんは、以前1年ほど玉樹に住んでいた事もあり、友人の安否に涙を流したという。現在、彼女は自ら救援物資を集め、運んでくれるトラックを必死に探しているという。また同じく女性スタッフのQさん(チベット族)も成都に搬送されてくる重傷者を見舞い、お手伝いに病院へと出かけているという。いざという時に助け合い、支え合う民族性を存分に発揮している。同じチベット人(族)としてボランティアに奔走する彼ら、彼女らを応援していきたい。
(18日7時時点の被害状況)
死者:1484人
行方不明:312人
負傷者:12088人(うち1394人が重傷)
中国青海省地震レポート No.2
コメントを残す