青海省玉樹チベット自治州において4月14日早朝、M7.1の大地震が起きた。
4月17日の時点で死者1144人、行方不明417人、負傷者11744人(うち重傷者1192人)。
中国ではすでに「青海玉樹4.14地震」と呼び始めている。玉樹州の97%がチベット人という民族色の濃いエリアである。「チベット」と一口に言っても、チベット人の旧住するエリアは現在の中国の行政区画のチベット自治区だけでなく、青海省、四川省、雲南省などの各チベット族自治州にまたがる。
青海省エリアはチベット人には「アムド」と呼ばれ、自らを「アムドパ(アムドの人)」と呼ぶ。一方、四川省西部からチベット自治区東部は「カム」と呼ばれ、「カムパ(カムの人)」と自称する。被災地、玉樹(ジェクンド)は、現在では青海省に属するが、元々は「カム」に属していたため多くの住民はカム方言を話す。アムドパなど同じチベット人でさえも言葉が通じない時もあるという。この玉樹は、すぐ南のカム地区、四川省カンゼ州やチベット自治区とも今でも結びつきが強い。やはり国や省の境を越えた民族圏、文化圏としてモノも観なくていけない。外省から来た救援隊の多くは、中国語が思うように通じない状況で苦労しているようだ。
中国青海省地震レポート No.1
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