No.65「丹波農業フィールドワーク第1回:学生の感想①」

CODE未来基金のプロジェクトとして、丹波市での農業フィールドワーク第1回を先日実施しました。
参加した学生のみなさんの感想を、順にご紹介します。
今回は、原田梨央さん(武庫川女子大学4年生)の感想です。

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今回、農業フィールドワークに参加させていただいたのは、これまでにCODEを通じて訪れた中国やフィリピンで自給自足の暮らしや、まさに「生きるために食べる」という光景を目の当たりにし、自分自身の生き方に疑問を感じていたことや、デイキャンプをきっかけにさらに深く自然について学びたいと思っていたからです。また、コロナの影響で少しサプライチェーンが止まっただけで、食糧不足の不安が広がったり、買い占めに走ってしまう人たちがいる状況を目の当たりにしたとき、日本の低い食料自給率や生きるために不可欠な「食」から自分がいかに遠いところにいるのかを実感したことから、日常との接点を見つたいと考えて参加しました。

私にとっての野菜は、自分で作るもの・身の回りの誰かが作っているものではなく、お金で買うものでしたが、ジャガイモ定植までの一連の作業や丹波黒大豆味噌・玄米ヨモギ餅作りを通して、単に知識や技術だけではなく、「どんな人がどんな想いで作っているのか」「どれだけ身体にいいか」「有機野菜がとても美味しいこと」などを知ることができました。そして何よりも、その日の天候に合わせて時間に追われることなく、他の人たちと協力して行う作業はとても新鮮で楽しかったです。

農業や自然が保健医療や、CODEで少しずつ学んできた災害とどのように関わっているのかを頭の中で理解するのは簡単ですが、実際に現場で活かしたり、日常生活に取り込むためにはまだまだ時間がかかると思います。一回で全てを知ろう・学ぼうとするのではなく、長期的に関わらせていただき、自分のなかで消化不良だったことを少しずつ理解していきたいです。また、私たちが一方的に教えてもらうということだけではなく、学びを日常に持ち帰って考えたこと共有したり他の学生とのかけ橋になることで、有機農業の魅力を学びながら少しずつでも広めていきたいと思います。

今回のフィールドワークでは、ほんとうにたくさんの学びがありましたが、農業を通じて「小さなことを見る」大切さを学び、暮らしや生き方を見つめなおすきっかけになりました。また、同年代・同様の関心を持つ人たちがすぐに繋がれる社会だからこそ、分野や世代を超えて繋がり学び合うことの大切さを実感しました。ありがとうございました。
(原田梨央)

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