(上)手伝うロッシャン(下)作業する子どもたち |
「防災マップ作り」プログラム2
お寺は災害時には避難所となること、お寺までの道のりを、いざという時には一人でも来れるように道を覚えることが大切であること等の説明がされ、いよいよ切り絵と地図に色をぬる作業となった。色紙、厚めの紙、カラーペン、クレヨン等、作業に必要な文具類が配られる。直にカラーペンのふたをとって、描く子どももいれば、じーっと紙を見つめて、リーダらの顔を見ている子どもなど、見ているだけで笑みがこぼれてしまう。リーダらを観察していると、こちら側が何も言わなくても園児の側に寄り添いながら、切り絵の手伝いをし始めていた。園児が持っているペンにそっと手をのせて、一緒に絵を描いているリーダ、「こうやって塗るんだよ」と言いながらお手本を見せるリーダ、「紙粘土で立体的に建物を作る方が園児に分かりやすいよ」と私に耳打ちしながら、様々な建物を紙粘土で創作したニローシュなど、それぞれ各人が自分たちで考えて行動を起こしていたその姿に、思わず涙がでてしまった。
想像していたよりも幼稚園児対象のプログラムは時間がかかることが分かった。やはり多くの助けが必要であるのと、園児らの好きな図柄を描くにしても、切り絵として少し困難な絵が多く、どこの部分を切ってよいのか迷ってしまい、結局、描き直すという作業が増えてしまったということにもある。又、参加人数であるが、予定では50名~60名の園児対象としていたが、とてもこの数を私たち数名のリーダらだけでは手伝いきれないということも分かった。今回は11名~15名の生徒数である、人数が多くなった場合の対処方法を考えなければいけないことが今後の課題となった。