スリランカより愛を込めて-クキさんの防災共育レポート15


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(上)一人ひとり名前を聞くマーシャ(下)リーダーたちのかいた地図
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お寺の幼稚園で6月8日に行われた「防災マップ作り」プログラムの様子を数回に分けてご紹介します。この幼稚園の園長はタララ寺のチーフモンクで、男の子8名(2~4才6名、5~6才1名)、女の子7名(2~4才3名、5~6才4名)です。
「防災マップ作り」プログラム1 
このプログラムを実施するにあたり、事前にリーダらの手によって地図を模造紙に描いていた。この地図を描くのに、長い間話し合いの時間がもたれた。何処から何処まで地図の中におさめるのかが問題となった。2歳~5歳の園児たちである。その園児らにも分かる地図を作成しなければいけない。広範囲に描いてしまうと、恐らく園児らは理解しないであろうということになった。それぞれのリーダらが各人、意見を述べ、最終、お寺の道標がある十字路からお寺までの道までを描く事になった。距離にして400m程である。お寺の道標は、誰もが知っているし、園児らもこの道を通って幼稚園へと通うからである。お寺は災害時には避難所となる場所である。その場所を比較的大きく描き、お寺までの道も太く分かりやすく描いた。とてもシンプルな地図だが、後から幼稚園の先生からも絶賛されるほど、園児らは見事にこの地図を理解してくれた。
 朝9時から始まったプログラムには11名の園児らが出迎えてくれた。チャトランギーによる挨拶から始まり、早速、防災マップの説明に入る。リーダらが模造紙に落とし込めた地図を園児らに見せる。目をクルクルさせながら見入っている園児もいれば、よそ見をしている子もいたが、殆どの園児らは地図を見ながらチャトランギーの説明に耳を傾けていた。この間、リーダの中で唯一の女の子であるマーシャは、一人ひとりの園児に名前を聞いて、出席簿に明記していた。後から聞いたところによると、名前を聞いてもお母さんの名前を言う子どもや、分からないと言う子どもなど、その度に先生に聞いては明記していったらしい。