スリランカ防災「共育」プロジェクト 現地レポートNo.37

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【写真】ボランティアリーダーによる説明
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【写真】シンハサナ村の地図
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【写真】小道を黄色で塗る子どもたち

今回から「防災マップ作成」のレポートです。4つのプロジェクトサイトで実施し、それぞれ2回に分けますので、全8回お届けします。
(クキさんレポート30)
 第5週目は「防災マップ作成 ①」共育がデビヌワラ・シンハサナ村で実施された。このプログラムを実施するにあたり、「村歩き」を初め、建物などの「写真撮影」や、「村の地図の作成」など、ボランティアリーダーらの協力のもと事前に準備がされた。どのような形で「防災マップ」を作成するか、ボランティアリーダーらと話し合いの場が持たれたりした。貴重な意見が彼らから出された。地図を立体的に見せるため、紙粘土を利用したらどうかとの私たちの意見に対して、紙粘土はスリランカでは利用されていないから、米粉をねったものを利用したら良いのではないか、また、年少さんの切り絵は発砲スチロールを利用し、立体的に見せたら良いのではないか等、多くのアドバイスを頂いた。日本での事例をそのまま活用しようと思っても、実際現地にないものが多く、また現地に合っていない事例なども多い。やはり現地の方の意見、現地の方だからこそ分かることを取り入れながら、私たちの持っている知識や経験を伝えることにより、「生きた防災マップ」が創れるのだと思う。
プログラムの最初にボランティアリーダーによる、地図の説明が行われた。この地図は事前に彼らが手書きで描いたものだ。(写真参照)避難場所となる「お寺」を中心とし、プロジェクトサイトからお寺までの道とその周辺が地図には描かれている。その村の地図を見ながらある子どもは、どの辺りに自分の家があるのか探していた。またある子どもは、「ここにも道があるよ」と地図を指さしながらボランティアリーダーに得意げに説明していた。スリランカの子どもたちは、自分たちの村の様子をよく知っている。何故なんだろうか。車を持つ親は少ない、また自転車を持っている子どもも多くない。ほとんどの子どもは自分たちの足で村を歩く。歩くことにより、車や自転車では見過ごしてしまうものをよく観察することが出来るのではないのかなと思う。私は自分の住む町をどれくらい知っているだろうか。
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