スリランカ防災「共育」プロジェクト 現地レポートNo.24

report24-1.jpg
【写真】エマージェンシーランプ作成伝授:マータラYMCAにて
report24-2.jpg
【写真】ココナッツオイルと芯を入れて非常時に使う

クキさんレポートを再開します。今日、明日の2回に分けてデビヌワラで行った「エマージェンシーランプ工作」の様子を、明後日、明々後日にトッタムナで行った時の様子をお送りします。
(クキさんレポート17)
 第3週目は「エマージェンシーランプ工作」共育がデビヌワラ・シンハサナ村で実施された。準備段階として以前、ヒロ宅で実際にランプ作成を試みた。日本から持参した資料によれば、ランプには「サラダオイル」を利用するとなっているのだが、ここスリランカでは「サラダオイル」よりも「ココナッツオイル」が家庭では使われている。そのため、私たちは「ココナッツオイル」で試してみることにした。結果は「サラダオイル」よりも長時間灯が灯せることが確認できた。また、透明なグラスに子どもたちが好きな絵柄を描くことを思いつき、実際に絵を描いてみると、何とも素敵な「エマージェンシーランプ」を作成することができた。
 そこで、プログラム実施前にマータラYMCAで「エマージェンシーランプ」作成手順を伝授するため、各プロジェクトサイトのボランティアリーダーに集まってもらった。それぞれのリーダーに、災害時には停電になる可能性が高いこと、「エマージェンシーランプ作成」共育は、災害時のみならず、普段の生活にも役に立つことなどを説明した。ここスリランカでは日常茶飯事に停電が起こる。半日以上続く場合も多々あるからだ。ボランティアリーダらも、この簡単に作れる「エマージェンシーランプ」をすぐに習得し、各ボランティアに伝授することになった。
 スリランカ人の名前は、とても長く、私たちにとっても覚えにくいことや、今後の活動においても子どもの情報が必要であるとのことから、IDを作成することにした。そのため、今回のプログラムの初めにID用の子どもの写真を撮ることにした。子どもたちに、両親の名前、誕生日、住所、学校名などを各ボランティアが聞いていく。自分の誕生日を知らない子ども、住所が分からない子どもなどがいたが、子どもたちは自分たちのIDが作れることにとても喜んでくれた。
ヒロがID用に3つの異なった柄のサンプルを作成していた。ドラエモンやポケモンなど、日本のマンガをベースにしたものだ。子どもたちはABCと書かれた各絵柄の中から好きなものを選んでいく。絵柄を見たとたん、子どもたちの表情は驚きと嬉しさで顔がクチャクチャになっていた。
スマトラ島沖地震津波救援募金にご協力下さい
 郵便振替:00930-0-330579 加入者名:CODE
 *通信欄に「スマトラ沖地震津波支援」と明記してください。
募金全体の15%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
CODE海外災害援助市民センター