スリランカ防災「共育」プロジェクト 現地レポートNo.2

津波被災者の中には、「あの時にもし救急法などを身につけていれば、死ななくてすんだだろう」と悔しがっている人たちもいます。その話を聞いて、ヒロさんは子どもたちに最低限の応急処置を学んで貰うことは意味があるだろうということで、地域に住む看護士あるいは医者を探し、手伝って貰う計画を持っています。スリランカにも赤十字はあるようだし救急救命チームもありますが、ヒロさんは敢えて地域住民に担って貰おうと考えています。というのも防災「共育」の対象は、主に小学校の低年齢層なので、むしろケガをしたらきれいの水で消毒すること、腐った物は食べない、泥水は飲んではいけないというような基本的なことを学んで貰うことが先決だという判断からです。
こうして小さな子どもといえども、可能な限り「自分の命は自分で守る」という自助が徹底されることで災害後の被害を軽減することの一助になるでしょう。ご存知の方もおられるでしょうが、日本の三陸地方に伝わっている「津波でんてんこ」という厳しい言い伝えを紹介します。
-津波てんでんこ-
津波のときだけは、でんでばらばら、親子といえども人を頼りにせず、走れる子どもは一目散でにげろ。そして一家全滅、共倒れになることを防げ、という話です。
もちろん、てんでに走って逃げられない人について、普段から足の弱いお年寄りや弱者は、家族でだれが助けるか話し合っておく。家族で助けて逃げることができないときは、近隣で助けあうことを決めておく。地域の防災力は日頃の話し合いや助けあいによって高められる。ということです。
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