8月8日 スリランカ
仮設住宅キャンプを訪れた。キャンプではやはり一番の問題は恒久住宅であり、彼ら自身今後どこに移り住むのかわからないという状況にあった。少なくともどこにいくのかというアイデアだけでも彼らに伝えないと、本当に先が見えず不安なことだろう。その点が敷地内に仮設を建て暮らしている人々とキャンプの大きな違いが見られる。ここのキャンプには66世帯が住んでいたが、すべて漁師の家族で、ほとんどの人が漁を再開しているが、まだ10数世帯は再開できないという状況のようだ。このような明暗を分ける家族が同じ敷地内に暮らすのもトラブルの原因となることもありえるのではないかと考えた。実際に隣近所の問題は多いようで、キャンプマネージャーはその処理にあたるのが大変だと言っていた。
そしてこの数日子どもたちと会うことで気づいたことは、子どもたちが外国人を見ると、「ペンは?」「ノートは?」と言う。これは国際機関、NGOがいかに文房具を配り歩いたかということを表しているように感じた。名前を聞いてきたり、出身を聞いてきたりする子どもたちも少し仲良くなると、「食べ物?」「飲み物は?」と聞いてくる。それまではそんなことに無縁だったであろう子どもたちが、外国人はそういうものだと思うようになってしまったことを大変残念に感じる。