CODEは第1回の調査後から、①子ども防災教育②建設支援③就業支援の3つの面から被災地の復興プロジェクトが必要だと考えました。今回の調査で、スリランカYMCAの担当者と協議した結果、CODEのプロジェクトの一つである子ども防災教育プロジェクトが具体化されました。
このプロジェクトは、神戸の経験をもとに稲村の火やなまず大明神といった子ども向けの紙芝居や人形劇を使って、防災教育を次の世代を担う子どもたちが主体となって広めていこうという試みです。このプロジェクトをとおして、子どもたちが津波の教訓、命の大切さ等を学ぶだけではなく、子どもたちが絵を書いたり、せりふを準備したりすることによって、子どもたち自身の言葉や絵で津波のことを表現する場を作り出すことが目的です。そのような子どもたちの主体性は親を巻き込み、コミュニティを巻き込む原動力になると考えています。なお、現地では、スリランカのYMCAと協働して、プロジェクトを実行する予定で、これらの物語は2つの言語に翻訳され、カルムナイ(タミル語)とマータラ(シンハラ語)で始める予定です。その後スリランカにある他のYMCAでも実施する予定です。