インドネシアのアチェにいるCODE海外研究員のクワテモックさんからの現地レポート

先月、神戸で行われました国連防災世界会議関連シンポジウム「震災10年と市民社会」(CODE主催)にメキシコから来日しており、CODEの海外研究員である、メキシコのNGO「トラテルロコ住民連絡会」代表のクワテモックさんが、スマトラ沖地震津波被害視察のためにインドネシアのアチェへ入りました。以下は、アチェから2月10日に届いたクワテモックさんのメールです。


ここでは、信じられないくらい被害が拡大していて、多くの町が完全に消滅し、Meulabohのように、町の80%が破壊された地域もあります。50%から60%の町が破壊されたバンダアチェはとても注目を浴びていますが、他にも多くの被災者が絶命的な状態にあるのは事実です。昨夜、また震度6.2の地震が一分間程続き、人々はとても動揺しています。
私はここでCoalition for Safe Aceh (COSFA)とKSKBA (Koalisi Solidaritas Kemanusian Bencana Alam Aceh-Sumatera Utara)のスタッフと一緒に働いています。この2つの団体には、特に漁師や農家の人々といった地元の人々や、CBO(Community Based Organization)やNGOの組織が参加しています。彼等はとても活動的です。彼等のおかげで、軍隊のチェックポイントで自由に移動することが難しい場所でも、私は自由に移動することができます。彼等はアチェの言語やその他の言語しか話すことができませんが、その点では、私の通訳がとても役に立っています。
KSKBAは“International Conference on the Quake and the Tsumani of Aceh and Sumatra”(アチェ・スマトラの地震津波の国際会議)を計画しています。その会議は、メダンで2月17日から20日まで行われ、KSKBAは私を会議のスピーカーとして招待してくれました。会議には、タイ、スリランカ、インド、ヨーロッパ諸国、カナダ、アメリカから人が参加するらしく、そのような場でスピーカーとして話ができることは、とてもすばらしいことだと思います。私がCODEの研究員としてメキシコから来ていることをKSKBAの人たちは知っていて、CODEのこともとてもよく理解してくれています。
それでは、またアチェからの情報を報告します。