インドのアンダマンズ諸島にいるSEEDSのマヌさんからの現地レポート

CODEのカウンターパートで、インドのアンダマンズ諸島にいるSEEDSのマヌさんからの現地レポート(2月4日付け)が届きました。以下は彼のレポートの邦訳です。
私達がアンダマンズで救援活動を始めて2ヶ月が経ちます。信頼がおけるいくつかのNGOの支援活動はますます拡大しています。一方で、アンダマンズ諸島やニコバル諸島の通関税は値上がりし続け、現地入りできないNGOもあります。そこで我々は、アンダマンズ諸島に移って救援活動を始めました。近況報告は以下の通りです。


1. 28日、ポルトブレアに到着して間もなく、我々は地方行政から2ヶ所のキャンプ運営を以来されました。その後、もう一ヶ所のキャンプ場も追加されました。テントを提供したり、トイレやキッチンを設置したり、タオルや石鹸といった日用必需品を提供したりしました。現在はテレビやラジオ、新聞やゲームといった設備も提供されています。被災者への心理的なカウンセリングも地元の有志であるカナン氏と彼女のスタッフにより運営されています。私たちは地元のカルチャーグループと一緒にキャンプでカルチャーイベントを運営しています。
2. 最初の数日間はキャンプを設置することがうまくはかどらず、とても困難な時期でしたが、地元のボランティアから多大な協力を受け、何とか乗り切ることができました。教育関係者や地元住民はキャンプ運営上、大変重要な役割を果たしました。地元で尊敬されている若者の団体であるYuva Shaktiと組んで現地で活動しています。
3. 現在、キャンプは整備されうまく運営されているので、現地グループがリーダーシップをとって運営していくことがとても大切です。キャンプのうちの2つは閉鎖し、学校として再開する予定です。その住民は、他の救援キャンプで住み始めました。私たちは引き続きインフラ設備や救援物資をJungleeghatのfisher colonyで提供し続けています。私たちは仮設住宅、衛生施設、食料、キャンドル、蚊取り線香、おもちゃや書籍などを配布しています。私たちはまたコミュニティーキッチンや託児所を設置しました。さらに女性用下着や生理用品、トイレ用品ベッドシーツなどが不足しているため、そういったものをポルトブレアに集荷しています。また、ミシンやビリヤード台、おもちゃ、生理用品を彼等が運営しているウマット公立学校(Old Ummat School)の救援キャンプに届けました。
4. ニコバルの被害が最も悲惨です。死亡者数は当局の見積りよりも高いと地元住民はみています。ニコバルへのアクセスは制限されています。
5. Little Andaman(ポルトブレアからボートで約6時間)へのアクセスは数日前に開いたので、私たちはそこで約600人に救援物資の配布を始めました。その島は集中的な被害を受けました。地元の人々は女性が第一線で救援活動を行っていることに、高く評価していました。
6. 私たちは長期的な復興のための計画を政府に提出し、立ち入り禁止になっている島々での活動許可を政府に求めています。その島々の被害は深刻で、住民たちが村々に帰ろうとしても自力での生活は困難です。ボート、テント、生活必需品の配給に加え、住宅再建の技術的支援を約束、我々は地元民が自力で生活できるようになるまで当地に滞在することを決めました。
7. 私たちのチームは、ポルトブレア市やポルトブレア市に近いWandoorやBamboo Flat IslandsやLittle Andamanで、被害状況を調査しました。また、ポルトブレアで、いくつかの建物の被害状況を調べました。デリーの事務所では海外から集まってくれた技術ボランティアの人々の協力のもとで、被害状況の調査と地図作りが進んでいます。シニアチームは現在ポルトブレアで政府と交渉をしています。
8. 私たちは政府と交渉している間に以下の事柄に取り組んでいます。
a) 安全な再建や改築のための職人や建築職員の訓練プログラムの計画。この技術は大規模な建築作業が必要な地元で大変役に立つ。
b) 被災状況評価、修復業務、補償制度、救援・復興状況、安全な再建のためのアドバイスに関する情報や支援団体や職人についての情報を伝える役割を果たすCitizens Resource Centreをポルトブレアで設立すること。
c) ポルトブレアでの行政地区にあるコミュニティーセンターの修復や改築。
d) 水田やボートがひどく被害にあったSouth Andamansでの生活再建や生活選択の計画。
e) 地元に適切な材料や技術を利用した、仮設住宅や住宅再建の研究や計画。
9.アンダマン諸島やニコバル諸島における行方不明者を照合するための電話サービスをしています。私たちへの情報提供は、info@seedsindia.orgまで、それらを学者や政治評論家と共に調査した上でラジオにて一般公開します。同時に、多数のボランティアを募集しています。ボランティア名簿を作成し他のNGOと共有いたします。
尚、英語の最新情報はSEEDSのホームページに掲載してあります。www.seedsindia.org

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