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フィリピン台風30号(Haiyan) 救援ニュース No.29
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吉椿と上野の2名はセブ島に入り、現地NGOやセブYMCAへのヒアリングを開始しています。セブYMCAは前回のフィリピン派遣時にも訪問していますが、今回はより詳しい話を聞いています。
セブYMCAではセブ島最北端のバランガイMAYAの支援を行っているそうです。主に山村の学校の再建支援を行っていて一部の教室はセブYMCAが、別の部分は他の支援団体が再建支援を行うという形になっています。そういった支援の割り振りは校長先生が取り仕切りながら行っているようです。小学校の生徒の中には、親がバランガイの役員をしているという子もいるようです。
MAYAの人々の多くは、元々漁業に携わっている方が多く、4つのFisherman’s Associationという漁師の協会があり、助け合いをしているそうです。しかし、現在の漁村は、船が被害を受けてしまったために、浅瀬で小魚を獲り魚の乾物をパッキングしたものを売り、生計を立てている状態だそうです。セブ島のすぐ北側にあるバンタヤン島のポーという地区では船の全壊が359隻、一部損壊が300隻という大きな被害を受けました。まだまだ支援の手は行き届いていないようです。
また、農業も11月が収穫期である米や野菜がダメになり、かなり被害が大きい状況です。
被災地では①住宅(シェルター)の問題、②生計の問題、③食糧の問題、④学校の問題など多くの課題が残っています。
吉椿と上野の2名は引き続き現地NGOへのヒアリングを続け、今後は支援活動の現場にも同行する予定になっています。(頼政良太)