月別アーカイブ: 2017年9月

No.46「学生ボランティアレポート2」

CODE海外災害援助市民センターです。
CODEは、2013年のフィリピンの台風Haiyanの被災地のバンタヤン島の漁村で北陸学院大学と女性の生活(収入)向上と防災リーダー育成のプロジェクトをおこなっています。CODEの学生ボランティアとして現地で活動した神戸大学の羽田和真さん(21歳)のレポートをお届けします。(吉椿雅道)

「学生ボランティアレポート2」 羽田和真(神戸大学2年生)
台風オランダの話を聞いた。ヨランダが接近していた時、テレビやラジオで避難勧告は出ていたらしい。しかし、それらの情報を信じず、コンクリの家がつぶれ始めたため避難したらしい。避難先は、ドイツ人と結婚した友人の家らしい(その家は見れなかったので、どんな家かは分からないがコンクリ製の家らしい)。また、ヨランダ後の台風ルビーの時はちゃんと避難しようとしたが災害センター(避難先)が人で一杯で入れなかったため、またドイツ人の家に避難したらしい。これを聞くと失礼だけど、ちゃんとヨランダから学んでるんやなって思った。。災害センターまでは徒歩15分だが、子供が多数いるため避難は大変だと言っていた。確かに、子供が多いと避難大変そう・・・。ヨランダ後、もちろん家は倒壊し立て直すために家畜を売ったらしい。しかし、今では買い直し、育てている。家畜は最初1500pで買い、3か月後に3500pで売るらしい。子豚は1300pで売るらしく、一匹で200pの利益になるらしい。家畜のえさは2種類あるらしく750p/袋と1300p/袋らしい。収入は家畜だよりらしい。

No.45「学生ボランティアレポート1」

CODE海外災害援助市民センターです。
CODEは、2013年のフィリピンの台風Haiyanの被災地で復興支援を行っています。
CODEは、漁業支援プロジェクトに次いで、北陸学院大学の田中純一准教授と共にJICAの草の根技術協力事業を活用して、バンタヤン島の女性の生活(収入)向上と防災リーダーの育成を行っています。
今回、現地の生活向上に向けたワークショップを開催し、あらたな雇用創出を実現しようとしています。そのフォローアップのためにCODEは、学生ボランティアとして神戸大学2年生の羽田和真さん(21歳)を派遣しました。彼の現地での奮闘ぶりをお届けします。(吉椿雅道)

「学生ボランティアレポート1」 羽田和真(神戸大学2年生)
立部さん(兵庫県立大学大学院)と二人で、ワークショップで住民の方々が作ったリソースマップを元に、フィールドワークを開始した。この日は、ポークの3つのシティオを回った。一つ目のシティオでは実際に現地の人が主食にしているというキャッサバで作ったドラスパ(キャッサバを乾燥させ、粉末にして水でこねて蒸したもの)を作るのを見せてもらい、ご馳走になった。 ドラスパは、ココナッツで作った砂糖が入っているのと、キャッサバ特有のもちもち感から、少し苦みのあるケーキみたいだった。こちらの人は、酢に魚と、唐辛子を混ぜたソースと一緒に食べていたが、自分には、辛すぎたので、そのまま頂いた。やっぱり、そのままの方がおいしいと思う・・・。また、ドラスパを蒸すときは自家製のスチーマーを使うらしく、スチーマーすら自分たちで作ってしまう、村の人たちには脱帽した。こちらでは、コーンやキャッサバが主食らしく、お米はほとんど食べないらしい。また、そもそもこのシティオの人たちは自分たちが食べるものは基本全て自分たちで育てているらしく、食べ物は買わないと言っていた。もちろん牛や豚なども飼っていて、お祝い事などがあれば殺すらしい。自分の生活では信じられない・・・。現地の人と話して、食料を買わずに暮らすことに意地?というか誇り?の様なものを彼らが感じているように感じた。
他のリソースとしては、ここではトゥガスという木の話を聞いた。トゥガスは家具などに使われる木らしく、伐採するときは政府の許可がいるらしい。また、トゥガスは固くあまり生えてはいないらしい。トゥガスは他のバランガイであるバランガイタリサイにある家具会社に売っているらしい。値段は、1~1.5mほどの木材が500p(ペソ)とこちらの物価を考えるとそこそこな値段である。おそらく、政府がトゥガスの伐採を許可制にしているのは、住民たちがお金目当てにトゥガスを伐採し過ぎるのを防止するためだろう。しかし、政府がどのような基準でトゥガス伐採の許可を出しているかは分からなかった。つづく。

No.44「Only oneを見つける」

CODE海外災害援助市民センターです。
2013年にフィリピン中部を襲った台風Haiyan(英語名Yolande)では、約8000名の方が犠牲になりました。CODEは、セブ島北部やバンタヤン島で漁業支援プロジェクトを行ってきました。すでにボートは6つの地域に提供され、活用されています。そしてCODEは第2段として、北陸学院大学の田中純一准教授を主導にJICA草の根技術協力事業でバンタヤン島の貧困層の女性たちの生活向上や地域の防災リーダーの育成を始めています。

8月末に田中准教授や神戸大学や兵庫県立大学大学院の学生さんと共に現地を再訪しました。2日間かけて二つのバランガイ(最小行政単位)で、生活(収入)向上に向けた地域の資源を地域の人が自ら見つけるリソースマッピングのワークショップを行いました。参加した各バランガイのアソシエーション(互助グループ)の方々は、それぞれの地域にある自然資源、人的資源、社会的資源などをグループ毎に地図に落とし込んでいきました。陽気なフィリピン人の気質からか非常に盛り上がり、笑いの絶えないワークショップでした。その中で、絵の上手な男性、リーダーシップをもった女性、英語の堪能な女性などこれまでに知らなかった、気づかなかった人たちの存在が見え、未来への可能性を感じる事ができました。
今後、このワークショップを元にその地域にしかない「Only one」を共に見つけていきたいと思います。(吉椿雅道)