【フィリピン台風30号】救援ニュース No.8

フィリピンの台風被災地へのご支援ありがとうございます。
昨日よりスタッフ2名がフィリピンでヒアリングを始めました。
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フィリピン台風30号(Haiyan) 救援ニュース No.8
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フィリピン中部を襲った台風から1週間、フィリピン政府は、死者3633人(OCHAは15日夜、4460人から下方修正)、行方不明1179人と発表した。またUNOCHAよると被災者118万人、被害家屋24万4000棟、避難者92万1200人という数字が報告されている。
フィリピンの総人口9671万の12%の人が被災している計算になる。被害の最も甚大なレイテ島では、軍による被災者のマニラへの移送を行っている。一方で、自力でセブ島へ脱出しようと被災者がオルモック港に大量に押し寄せ、船に乗るまでに少なくとも3日間かかるという。セブ港では国内外から集まった救援物資がセブ港か
らレイテ島などに船で運ばれている。
昨日、スタッフの頼政と上野がマニラに到着し、現地の協力者の方々から得た情報によると、やはりセブ島が支援のハブ(拠点)になっており、レイテ島に支援物資は行っているが、タクロバン以外の被災地にはまだまだ届いていないそうだ。「隣のサマール島でも被災していない西側に被災者が避難して来ている」というように被災者が食料や落ち着き先を求めて移動している様子が想像できる。
また、この台風による高潮の被害を受けているのは、レイテとサマールのみでその他のセブやパナイなどの地域は強風による被害だという。フィリピンには、高潮(Storm Surge)という言葉は元々なかったそうで、今回の台風でも事前に避難はしていたが、高潮が襲ってくるとは誰も思っていなかったという。まさに想定外の高潮だったのである。
年に20ほどの台風が襲来するフィリピンでは、2~3回は大きな被害を出しているにもかかわらず、防災対策はまったく進んでいなかったという。また、被害を受けた家に泥棒が入るのを恐れて避難しない人たちもいる。最も裕福な人は鉄筋コンクリートの家に、余裕のある人はコンクリートブロックに住み、田舎は竹の家、最貧の人たちはバラックに住んでいるという格差が被災地にはあったそうだ。災害はいつもその現実をより深刻なものにする。災害はハザード(自然現象)が脆弱性と出会うことで起きる。
(吉椿雅道)
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