先日、CODE未来基金の企画として六甲山でのデイキャンプを開催し、大学生・大学院生5名が参加しました。
参加した学生のみなさんの感想を、順にご紹介しています。
今回は、山村太一さん(神戸学院大学2年生)の感想です。
********************
今回私は、CODEのデイキャンプに参加させてもらった。参加する契機となったのが、大学での吉椿さんの授業だ。そこからお声がけいただき、参加することとなった。一人も面識がない状態だったので、駅で少し緊張はしたものの話していくうちに打ち解けあい、すぐに緊張はほぐれた。振り返ってみると、全く初対面の人同士だからこそ有意義で楽しい時間を過ごすことができたと感じる。
このデイキャンプで、一番に印象に残っているのが火起こしだ。そもそも、私はライターかチャッカマンで起こすものとばかり考えていたので、「まさかそこからするの!」と衝撃だった。はじめに、道具だけ並んでみた時に、何をどう使うのか全く見当もつかない状態で、とにかく手探りで道具を手に取った。どれも見たことがない道具が大半で、興味はそそった。たまたま、ファイアスターターを手に取って火花を飛ばしていたが、これがなかなか燃え移らない。もとより、ファイアスターターを使ったことがないので、火花が出る量も微量で、擦っても出ない時が大半だった。何回も何回も、試行錯誤するうちにコツを掴むことができた。薄い葉っぱや枝、麻縄、ポテトチップスなどにひたすら火花を浴びせたが、上手くいって煙が上がるくらいで炎らしい赤い物は一切出なかった。前日に雨が降ったこともあり、全体的に湿気が多く火がつきにくい状況下ではあったものの、あまりのつきにくい具合に驚いた。けっきょく、吉椿さんに火をつけてもらったのだが、私たちが出した煙の何十倍もの量が出ており目を見張った。けっきょく、火をつけることはできなかったが私たちは、2時間近く格闘した。だが、吉椿さんは10分ほどで起こしており、とても簡単なようにも思えた。しかし、付け方が分かったから、じゃあもう自分でできるというわけではないことが、この二時間で身に染みて理解している。火起こしは付け方の知識よりも、経験やコツの方が重要であると感じた。その後の、お昼ご飯は自然の中でいただいたこともあり、非常に美味しく大満足であった。
デイキャンプを振り返って、非常に有意義な時間であったと感じている。是非とも機会があれば参加したいと思う。また、今回のデイキャンプで終わりではなく、また集まって何か社会に貢献できるようなことをしたと感じた。コロナ禍で、難しいとはいえ何もできないわけではない。裏を返せば。コロナ禍だからこそできることもあるかもしれない。こういった事を、またみんなで話し合いたいと思う。今回話し合いで学んだことの一つは、農業の重要性だ。あまり農業と聞いても、まだ理解はできていないが興味はある。また、次の機会が楽しみだ。
(山村太一)