「はじめの一歩」No.10
第一次のレポートでも紹介しましたが、中部ジャワには大学が多く、「KKN」(カーカーエヌ)というカリキュラムとして組み込まれているしくみがあります。これは、大学生が村に入り、各々が勉強している専門分野に関連したことを1か月から2ヶ月間にわたって実地研修をすることをいいます。もう、8月までには各大学のKKNも終了します。「はじめの一歩-NO8」で、「できることなら、しばらくここに住んで学びたい。」と書きましたが、まさに大学から村へのインターンシップのような形態です。
偶然地震が起きたため、今年は災害心理とか、災害後のコミュニティづくりとかを学んでいる学生もいます。また工学部系の学生なら、耐震の住宅再建ついて現場で手伝いながら学んでいる学生もいるようです。ただ、カリキュラムとはいえ、活動資金が大学から提供されるわけではなく、それでいて住民は「水が使えないから井戸を掘って欲しい。」というような要望もだされるので、学生も困っていました。あるKKNの現場に行くと、日本のNGOと知ってか、一生懸命自分達の活動をアピールする学生もいます。
こういう学びは、自主的に行うから意味があるとご指摘を受けるかも知れませんが、日本でもこのような仕組みを積極的に取り入れたらどうかと思うのですが・・・・・・。