ジャワ中部地震第二次調査団レポートNo.10


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「はじめの一歩」No.9
CODEが支援するこの村には、インドネシア国内の団体から、企画の同じ仮設用の資材(ベニア板や屋根用スレート)が配給されたそうです。しかし住宅のサイズがまちまちだということもあり、どのように村人に公平に支援を届けるべきかとRT長(集落の長)は頭を悩ませているようです。そこで、みなさまの支援で建設する25世帯の住宅は、基本的には同じ仕様なので、この”エコ・プロジェクト”に使おうと、村の人々は話しています。
この話しを聞いて、村の人々が大切にしているものは、”助けあいのゴトンロヨン(相互扶助)”と同様に”みんなが幸せになるための公平性”だと感じました。また、ここでの田んぼは3毛作で米が作られているため、年がら年中、田植え・稲刈りを繰り返しています。だからこそ”ゴトンロヨン”が発達するのですが、そうした支えあいのコミュニティは、一見何でもないような村のPOSKO(寄り合い詰め所)となる竹製の簡易あずま家が役割を果たしているようです。村人がたくさん集まっての会議などは、村長さんの家を使うようです。
余談ですが、ジャワの農村地域の村々では、牛小屋がとってもお洒落で魅力的なことに本当に驚かされます。地面から1m弱の石造り(時々、上面がウェーブになっているものもあり)を基礎とし、その上に数10本のバンブーが柱として建てられていて、大げさに言うと日本でなら、そのままカフェの内装になりそうなデザインです。住民に聞いてみると、村の中にある石を積み上げ、村にある竹を重ねたとのことで、特別な費用がかかっているわけでもないようです。でも牛は大切な財産なので、神経を使っているのかもしれません。