「はじめの一歩」No.6
みなさまのご支援によって、進められる”エコ・プロジェクト”の村を紹介します。
バントゥール県バングンタパン村ボトクンチェン集落といいますが、背の高いサトウキビ畑の奥に位置するため、外部からは被害の様子が分かり辛くなっています。このことは、CODEの第一次レポートにも触れておりますが、農村地帯に被害をもたらした今回のジャワ中部地震の特徴といえるでしょう。この村は、全体が壊滅的な被害を受け、ほとんどの建物が残っていません。”RT(エルテー)という、25世帯が暮らしている小さな規模の集落で、全住民の人口は108人です。内訳は、21軒が全壊、4軒が重度の半壊です。その4軒のうちの一つであったムジさんが被災翌日から立ち上がり、村の被災状況の調査などに入り、同時にPOSKOをつくって救援活動にも奔走されたそうです。
先日、レポートN0.4で触れましたロモ・マングンの秘書をされていたディニーさんの友人がこのムジさんということで、ディニーさんが事実上故ロモ・マングンの直弟子であるエコさんに相談をし、被災直後からこの集落を訪ね、調査を重ね、時間をかけて村人との信頼関係を築き、再建に協力するようになったのです。エコさん、ディニーさんはクリスチャンですが住民はイスラム教徒です。
宗教を越え、ゴトンロヨンの精神で支え合おうとしている姿には、私たちも学ぶことがあると教えられました。”はじめの一歩”は、ジャワの人たちのみならず、ひょっとすれば私たち日本に住む者にとっても大切な一歩かもしれません。(家族構成など、詳細なデータがまもなく送られてくることでしょう。入手しましたらまたご報告させて頂きます。)