「レーズン収穫期」―ぶどう畑再生プロジェクト 活動レポートNO37

先週第3木曜日は「月イチ★イベント食と国際協力第8回れーずんの会」が行われ、有意義な時間をみなさまと過ごすことができ感謝しております。後ほど会の感想もお届け致 します。

このれーずん事業の母体プ ロジェクトである、CODEの「アフガニスタンぶどう畑再生プ ロジェクト」で、カウンターパートであるラフマンさんにぶどう農家の方々を訪ねていただきました。以下レポートをお届け致しま す。


2014年9月の末頃に私はミール・バチャ・ コットに行ってきました。この地域の長老であり、この地域に住むぶどうシューラのメンバーに会い、活動の状況を聞いてきました。

ぶどう農家たちは9月末から10月初旬にかけてぶどうの収穫を行います。今年は10月15~20日あたりに乾燥をさせる予定です。 というのは、農家たちは先にぶどうを生の新鮮な状態で販売し、最後に残ったぶどうを乾燥しレーズンにするからです。アフガニスタ ンの人たちにとってレーズンは欠かせない食べもので、毎日持ち歩き、一粒ずつ小腹が空いたときに食べるのです。

ぶどう農家たちは、今は少 ない市場(パキスタンとの政治事情で閉鎖され ている市場が多いため)でぶどうを販売するほかに、道路の 脇でそこを通りがかる人にぶどうを売り、少しでも多くの生活費を稼ごうとしています。今道路脇で売られているレーズンは一袋約7kgで、80アフガニ(1.5USドル)で売られています。これはレーズンの通常価格1kg、5USドルに比べて非常に安く、余っている大量のレーズンを少しでも販売しようとぶどう農家は必死です。

私たちが支援を行っている ミール・バチャ・コットでは、今1本のぶどうの木から5~25kgのぶどうを収穫することができます。収穫量は、ぶどうの木の年齢と農家たちのぶどうの 世話の仕方によって変わるため、農家たちはぶどうの品質向上に日々努めています。たとえば、木材ではなくコンクリートの支柱を使 うことでぶどう栽培の衛生環境の改善を試みたり、さらに、乾燥時の直射日光により色や味が変わりやすい白ぶどうのために、日陰の 乾燥専用部屋を作ったりし改良を重ねています。

同時に今アフガニスタンで は、ガニ元外相が新大統領に就任したばかりです。新 内閣が発足するまでにまだしばらく時間がかかり、それまでは国内のあらゆる機関が一時停止をしています。アフガニスタンの人々は 新しい政権が動き出すのを今かいまかと待っている状態です。アフガニスタン国内のみならず世界からの大きな期待を背負う新内閣か ら目が離せなくなりそうです。

 

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「れーずんのおはなし1ー新企画」れーずん事業活動レポートNO1

少し前から、無添加 れーずん 「アフガニスタンからの贈り物」の輸入販売をはじめ、入荷に遅れをとりながら、少しずつですがみなさまの元へお届けができております。
今まだ、れーずんが届くのをお待ちのみなさま、ご迷惑をおかけしておりますが今しばらくお待ちくださいませ!

これからアフガニスタンのぶどうを中心に、それを取り巻くぶどう栽培の様子や人々の様子をお伝えしたいと思っております。これまでは「アフガニスタンぶどう畑再生支援プロジェクト」というCODEの救援プロジェクトというフレームから、現地の人々の様子をお届けして参りましたが、ぶどうのおはなしをもみなさまにお届けしたいと考えています!というのは、この輸入販売をはじめ、多くの方がぶどうそのものにたいへん興味をもってくださっていることがお電話やメールでお見受けできたからです。

れーずんのおはなし1として今回は、ラフマンさんとのやり取りの中で、詳しいぶどうのはなしが出たので、一部をご紹介したいと思います。

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アフガニスタンには、ぶどうの木はたったの100万本しかありません。ショモリ平原のような場所で、ぶどうで有名ですが、Peer Nakhshir(Peir Nakhshirとも書く)やHerat(ヘラート)はぶどうの種類は72にも及び、Kandahar(カンダハル)、Saripul(サリプール)、Faryab(ファリャブ)、Chaab(チャーブ)には天水栽培のぶどうがあります。それらのぶどうは山の頂上にあり、誰もそれらのぶどうの世話をすることができないので、人々は1年に一度ぶどうを収穫し、市場で売っています。

パキスタンへは(今はパキスタンへの輸出はできないので、これは輸出ができていた時期という意味)生のぶどうを輸出しており、それらをレーズンにする時期はもっと後です。市場の空いていないときは、余ったレーズンは太陽の下で干したり、室内で乾燥させたりし、冷蔵庫などのないアフガニスタンで日持ちのするよう工夫をしています。ロシアに輸出されているレーズンもあり、それらはワインなどのお酒を作るためですが、量は決して多いわけではありません。保存方法が悪かったり、売る場所がなかったりという理由から劣化したぶどうを見かけることも多々あります。インドに輸出されるぶどうもありますが、パキスタンがアフガニスタンからぶどうをインドへ空輸で送ることを禁止しているため、陸路で輸送をしなければならないのです。 アフガニスタンの人々はレーズンをご飯と混ぜて作る、パラウという料理をよく食べます。ぶどうの収穫時期は、朝食にぶどうをパンと一緒に食べますが、これは砂糖を買う代わりに甘いぶどうでまかなっているのです。朝、昼、晩と三食ぶどうを食べる人もいます。しかし、これは収穫時期のみのことで、余った分は乾燥させ売ったり、ご飯として食べたりします。収穫後の2ヶ月はぶどうを生で食べることが多いですが、残りの10ヶ月は乾燥させ、食べています。

ぶどうを育てている人たちの少数は、牛や羊、やぎなどを育てるといったほかの仕事で忙しくしています。これらの人々の1%が学校の先生をしていたり、兵隊などとして政府に仕えたりしています。

日本を訪れた後(JICAの草の根技術協力事業のこと)、ぶどう農家たちはぶどう栽培の方法を変えました。以前まではぶどうの苗を地に這わす形で栽培を行っていたのに対し、研修後は支柱を作りそれらにぶどうを巻き付ける形で栽培を行っています。これをすることにより、収穫量がぶどうの木1本毎で3倍に増えたそうです。

さらに、ぶどうの収穫量が増えた理由は、長い間栽培することが可能になったことです。紛争の最中、2003、2004年頃にタリバンにぶどうの木を焼かれてしまったため、復興はぶどうの木を植え直すところから始まりました。植え直したぶどうの木が育つのには長い時間が必要で、今やっとぶどうの木が、十分に大きくなり、継続的に実をつける段階まできました。

ぶどう農家たちは有機栽培の研究に非常に熱心で、日々オーガニック栽培の手法を改良しながら栽培を行っているところです。
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みなさまれーずんのおはなし第1回目はいかがでしたでしょうか?
みなさまからのご意見・ご感想をお待ちしておりますので、ぜひ私たちにお聞かせくださいませ。

多田茉莉絵

月イチ★シリーズ 食と国際協力 第2回 「れーずんの会~世界の暮らしから、私たちの日常を考える」を行いました

月イチ★シリーズ 食と国際協力「れーずんの会~世界の暮らしから、私たちの日常を考える」を4月25日に開催しました。

約15名の方にお越しいただき、当時CODEの事務局長であった村井雅清さん(CODE理事)にインタビュー形式で、当時の様子を語っていただきました。

アフガニスタンは20年以上の紛争と2001年の空爆により、ぶどう畑が「根絶やし」にされてしまったところからこのプロジェクトのストーリーは始まります。「根絶やし」とは、植物を根から絶つことをさします。タリバンはカブール北部ショマリ平原の植物が育たないようにするため、ぶどう畑やほかの植物を焼き払ってしまったのです。

そのような状況を目の当たりにし、村井さんはこれまで行ってきた自然災害援助と状況が大きく違うため「何ができるのだろう…」と深く頭を悩ませたと言います。あるとき、アフガニスタンで滞在していた場所にて、ふと現地の子どもたちが、この不安定な状況下で普段と変わらず遊んでいる姿を見ます。そのとき「これや!」と思ったそうです。「この状況を守ることがアフガニスタンの平和を守ることだ」と。

ぶどうの畑やぶどうの木をすべて元通りにするのに20~30年はかかると言われるように、アフガニスタンの平和を元の形にする、もしくは新しい平和の形を築くのにも20~30年、いやもっとかかるのではと村井さんは言います。

れーずんの会第1回では、「アフガニスタンからの贈り物」をみなさまに味わっていただき、どのようにすればより多くのみなさまにご賞味いただけるかという点を中心に会が進みましたが、今回はアフガニスタンの方々の日常を知っていただけるような機会にしたいという気持ちを込めて行いました。実際に現地に赴き、その場で感じたことを村井さんに語っていただいたことで、少しでもアフガニスタンの方々の状況を考えるきっかけとなったのであれば幸いです。これからもアフガニスタンの平和を一緒に考えていきましょう。どうぞよろしくお願い致します。

今回のお菓子はアフガニスタンのれーずんを使用したパラウ(アフガニスタンで食べられているレーズンを混ぜて作ったご飯)と同じくれーずん入りチーズケーキでした。 (多田茉莉絵)

「れーずんの会-れーずんを食べながら国際協力を考える」を行いました

3月28日に「れーずんの会-れーずんを食べながら国際協力を考える」を行いました。みなさま忙しい中、足をお運びいただきまして、ありがとうございます!

会ではとても有意義な時間を過ごすことができました。
このプロジェクトでCODEが行っているプロジェクト、アフガニスタンのぶどう畑を土から再生するところから、またぶどう農家の方々を日本にお招きして健康なぶどうの作り方を学んだ背景、さらには政治情勢の変化に伴いぶどう農家の方々が泣く泣く販売経路を変えなくてはならなかったということをもご紹介しました。

レーズンの販売方法について具体的な意見、「作り手の顔が見えた方がいい」や、「生産過程をわかりやすく記した方がいい」などいただきましたので、次の会でフィードバックさせていただきたいと思います。

そして何より、このアフガニスタン産干したままのレーズンをご賞味いただき、レーズン特有のねちっこさ、そして同時に噛み応えのある果肉を楽しんでいただけたかと思います。種も中に入っています。
お菓子は3種類用意しました。
・ココアパウダーレーズンパウンドケーキ
・レーズンサラダ
・オートミールクッキー

このアフガニスタンぶどう畑再生支援を続けていくことで、アフガニスタンの農家の方々が自立をして生活を続けていけるような持続性のある活動をこれからも続けていきたいと思います。みなさまこれからもどうぞよろしくお願い致します。
(M.Tada)

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「2013年4月 ミールバチャコットからのレポート」ぶどう畑再生プロジェクト 活動レポートNO36

CODEがぶどう畑の再生を支援しているアフガニスタンから、カウンターパートのNGO「SADO」のラフマンさんのレポートが届きました。春を迎え、本格的に畑の世話が始まっています。
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アフガニスタン・ミールバチャコットのぶどう畑から
2013年4月レポート
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◆ぶどう協同組合の現在の活動
ミールバチャコット県のぶどう協同組合は、2003年から約10年にわたって活動しています。栽培の専門知識を向上させ、ぶどうの生産量を増加させることにおいて、近隣の村々と比較しても大きな成果を出してきました。
最近、協同組合のメンバーたちは、光の当たる量を調整するために木の枝を剪定したり、幹の周りを耕して土を柔らかくしたりしています。肥料も与えていますが、ほとんどの農家は化学肥料でなく有機肥料だけを使い始めています。
農家たちは、日本での研修(2007~2009年のJICA草の根技術協力事業)で学んだ技術がとても有用であると考えています。特に、支柱を立てる技術が地域に広まり、収量増加につながっています。それまでは地面に這
わせていたのですが、この技術によって収量が格段に増えました。
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◆マーケットの状況
ミールバチャコットのぶどう農家たちは、生のぶどう、そしてレーズンを売る市場について、たいへんな困難を抱えています。唯一の市場はパキスタンでしたが、国どうしの関係によって輸出が止められたことにより、パキスタンとの国境でぶどうが行き場をなくしています。他の国でもまだ市場を見つけることができていません。ただ、もしパキスタンで売ることができたとしてもとても低い値段のため、その年の経費をまかなうことができません。
そこで、農家は日本やアラブ諸国、インドなどの市場を求めています。ぶどうはワイン製造の原料になるため、以前はロシアがアフガン産レーズンの主要な輸入国でした。しかし、アフガニスタン戦争の後、ロシアは中央アジアの国々との関係を強めたことから、現在はアフガン産ぶどうへの需要は多くありません。
◆有機農業
農家たちは、上述のような支柱を立てる技術などに関する知識も増やし、有機農業の利点についても理解してきました。今年は日本のフェアトレード団体を通じた販路開拓を目指し、より良い品質のものをつくるため、
有機栽培のものをしっかり区別して生産するつもりです。
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◆ぶどう協同組合メンバーの数:
2013年4月までにシューラは昨年の貸付金を回収し、待機リストに載っていた家族から新たに12世帯を支援し、これまでの利用者は延べ531世帯となりました。昨年お金を借りた人たちの中にはまだレーズンを売っておらず、市場価格が良くなるのを待っている人たちがいますが、そのような農家がレーズンを売ったお金で返済すれば、2013年中に融資の対象がもう少し増える見込みです。
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このようなアフガニスタンの農家を引き続き支えるため、CODEは「ぶどう
オーナー」(アフガニスタン支援者)を年間1口3000円から募集していま
す。ぜひご協力よろしくお願い致します。
☆Give One オンライン寄付サイト

http://www.giveone.net/cp/PG/CtrlPage.aspx?ctr=pm&pmk=160

☆郵便振替
郵便振替00930-0-330579  口座名義:CODE

「2011年7月、ミールバチャコットより」 ぶどう畑再生プロジェクト 活動レポートNO35

CODEが2003年より行っているアフガニスタンカブール州・ミールバチャコット県の「ぶどう畑再生支援プロジェクト」。
報告がご無沙汰してしまいましたが、先日、カウンターパートである現地NGOのラフマンさんが、ぶどう農家さんの仕事とぶどう畑の様子についてレポートを送ってくれましたのでご紹介致します。
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アフガニスタンのラフマンさんからの報告
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7月31日、ぶどう組合のシューラメンバーと一緒にBaba Quchqarのぶどう畑を訪ねました。
ぶどうはもうすぐ食べ頃です。黒いKadaharyという種類のものなら、もう食べられる状態でした。これまでに比べると今年は、木1本当たりの収穫量が5~15kgと良い状態です。最近は、1箱7kgあたり400アフガニ(約8.5米ドル、約680円)で売れます。昨年つくられた干しぶどうは7kg260~450アフガニ(約420~720円)で買えます。
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ぶどう農家は、いくつかの木に対しては化学肥料を使わず有機栽培を行っています。農家のジェロニーさんはほかの農家たちに、化学肥料を避けるように勧めています。そうすればぶどうの価値が上がるでしょう。
現在のぶどう農家の作業は次のようなものです。
山梨でやったように、ぶどうの木の葉を間引いて日光が当たりやすいようにしています。収量を上げるため、地面に70cmの木の杭を打ち込んでつるを持ち上げています。これをこちらではPanjshakhと呼んでいます。干しぶどう用の木は2メートルの高さにしています。
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今年は雨が少なく、農家は干ばつに直面しています。いまはぶどうに水をやることが主な作業となっていますが、幸いカレーズ(地下水路)は十分に水を供給してくれるので、カレーズの水をぶどうの木にやり、豊作を期待しています。
ラフマン
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ミールバチャコット県Baba Quchqar村の農家さんたちは2007年から2009年にかけてJICAの草の根技術協力(地域提案型)による農業研修で年1回来日し、ぶどう栽培を学びました。
(JICAウェブサイト http://www.jica.go.jp/hyogo/enterprise/kusanone/chiiki_03.html)
そこで学んだ技術をさっそく地元で実践し、レポートにあるように順調に収量がアップしてきているというのは嬉しい報告です。今年は雨が降っていないとの連絡があり心配していたのですが、むしろ病気の発生が抑えられ、豊作の見込みのようです。
雨が降らなくても農業ができるのは、ヒンドゥークシュ山脈の雪解け水が流れる地下水路「カレーズ」が豊かな水をたたえているからです。紀元前7世紀頃からつくられはじめたというカレーズ。はるか昔からの知恵が、いまもこの地を支えています。
しかし、アフガニスタンでは最近でも2000年、2006年、2008年と頻繁に大きな干ばつが起こり、その度に数十万人~数百万人の方々が飲み水の確保にも苦しんできました。2005年に事務局長の村井が「現地レポート」として書いたことがありますが、アフガニスタンには「お金がなくても生きていけるが、あのヒンズークシュに雪がなければ生きていけない」という諺があります(http://code-afghan.seesaa.net/article/3270341.html)。ヒンズークシュの雪の量は、地球温暖化とも無関係ではありません。私たち一人ひとりの暮らしも、このミールバチャコットのぶどう一粒ひとつぶにつながっていることを忘れてはいけません。
(CODE事務局)

協働組合のモハンマドさんが亡くなられました

CODEはアフガニスタンのカブール北方にあるミール・バチャ・コット村で、2003年よりぶどう農家再生のために「ぶどう基金」を作って支援を行っています。
たいへん悲しいお知らせですが、このぶどう基金を運営している協働組合のメンバーで、農業省の役人でもあるモハンマド・アズィーム(Mohammad Azim)さんが6月初め、3人の女性と共に交通事故で亡くなりました。
モハンマドさんは、2007年から2009年の3年間、JICAの草の根技術協力事業として、年一回の日本での農業技術研修にも参加された方です。彼は、日本で学んだ知識をミール・バチャ・コット村の他のぶどう農家と共有しようと尽力されていました。彼の伝えた技術はきっと末永く村の皆さんに受け継がれ、毎年美味しいぶどうを実らせてくれることと思います。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
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ぶどう農家の春 ぶどう畑再生プロジェクト 活動レポートNO34

雪が溶け、春を迎えたミール・バチャ・コット村では、今年のぶどう栽培が始まりました。現地のカウンターパートであるラフマンさんからのレポートと写真をご紹介します。
収穫アップのためのぶどう棚を作るなど、日本での農業研修で学んだ技術が活かされています。秋の収穫が楽しみです。
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◆農作業スタート
寒い冬の季節が終わりを告げ、農家の人々は日本で学んだことをもとに、ここアフガニスタンの気候に適した方法で仕事を始めました。ぶどうの木に水をやり、ショベルで畑を耕して、土地の準備をしています。ほとんどの農家は、ぶどうの木を地面から伸ばして育てるためにコンクリートの柱を建てようとしています。そうすれば、それぞれの木のぶどうの生産量を増やすことができるからです。
しかし、治安状況とパキスタン産のぶどうとの兼ね合いで、外部のマーケットを見つけることはできませんでしたし、国内消費はわずかなもので、価格はとても安いのです。
また、病気を予防するため、今年は地面をきれいにして、ぶどうの木の下に木のチップを撒こうとしています。
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農家の中には、技術によっては有機栽培を行っているところもありますが、ほとんどはまだ化学肥料を使っています。ある集会で、私たちは農家に有機肥料を使うように話をしましたが、まだその可能性はありません。
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◆基金の利用が480世帯に
ぶどう協同組合(コーポラティブ・シューラ)は、回収した基金を、長期的な仕事の支援を申し込んできた新たな17世帯に分配しました。合計で480家族が、仕事のためにぶどう協同組合を使っていることがわかっています。主として利用者は、夫を亡くした女性や、働くことができずに人を雇う必要があるお年寄りです。
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このように、ご支援いただいているぶどう基金も、少しずつ利用者が増えています。当初288世帯から始まった基金ですが、返済された資金が循環し、より多くの世帯が基金を用いて農業を始めることに成功しています。

ぶどう基金 最新情報 2009/10/23 ぶどう畑再生プロジェクト 活動レポートNO33

現地から写真での報告が届きました。収穫されたぶどうを梱包する風景、販売する風景、トラックで運送する風景が写されていました。今年はぶどうの病気が多かったようで、アフガニスタン農業省の報告ではぶどうの生産量が前年より約40%減ったそうです。現地ではぶどうの病気の原因と今後の防止のため、カウンターパートSADOのスタッフがぶどう農家に調査しています。
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溢れんばかりのぶどうをパッキング。ぶどう畑でどんどん梱包していきます。
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街の市場で売る人もいれば、路上で売る人も。
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遠方へはトラックで輸送します。

ぶどう基金 最新情報 2009/09/10 ぶどう畑再生プロジェクト 活動レポートNO32(レポート合算)

皆さま
いつもご支援有り難うございます。
アフガンから最新情報、8月の活動報告が届きました!
7月の日本での研修後、ミールバチャコットのぶどう組合と、ミールバチャコット在住のSADO(注1)スタッフ、ムスキンさんはどんな活動をしたのでしょう?
・ 日本から帰ってきた第3次訓練生は、政府の組合局と県シューラ(長老会)の協力の下、ワークショプを実施。同ワークショプでは、各訓練生が日本での学びを簡単に報告し、ぶどう農家にいかに学んだことを伝えるべきかが話し合われました。
・ ムスキンが組合から支援を受けている10カ所のぶどう農園を視察し、棚式(pillar system)や不要な枝の剪定(cutting extra branches)が適切に行われているかを確認しました。
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・ 水浪費を防ぐために水利用に関する話し合いが持たれ、日本の農園で見たパイプからの水撒きのやり方を広めることが話されました。ぶどう農家の皆さんは同システムを導入することに前向きでした。
・ 農地に草を敷くことにより地表が湿潤に保たれ、必要な水が少なくて済む手法に関し、今は多くのぶどう農家が実施していることが報告されました。
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・ ムスキンの発見!売上の良かったぶどう農家と話をしたところ、その多くがカブールの工場で作られた大型梱包容器を利用していました。これにより、農地から市場への輸送中のぶどうの品質劣化が少ないようです。
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・ ぶどうの木に化学肥料を利用する農家と有機肥料を利用する農家で違いがあることを、人々が認識し初めました。
今後が楽しみですね!
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注1:アフガニスタン現地NGO、Social Services and Agriculture Development Organization