【2014年雲南省地震ニュース No.9】

国家減災委員会は、4日、国家災害救助応急対応レベルを3から1に引き上げた。
政府も本腰を入れて救援活動を展開しているが、民間のNGOや基金会などの救助チームが続々と現地入りしている。ここ青海省の最大都市の西寧でもボランティア登録や募金活動なども行われている。2008年の四川大地震以降、連携しているNGOネットワークのGさんからの情報によると、現在、被災地には中国全土より約60の民間の救助チームが雲南省の被災地に入っている。
「藍天救助隊」は、4日に現地に入り、昆明、蘇州、青島、アモイなどの5グループに分かれ、龍泉村など入り、捜索活動やテント張り、救援物資の配布を行っている。また、中国最大のNGOのひとつ、「壱基金」の第1次隊5グループに別れ、龍頭山鎮、驢馬口村で捜索、巧家県包谷ノウ郷で捜索活動を展開し、第2次隊は、河南、山西、海南、北京、華北、ニンポーなどの6グループが、テント、毛布などを龍頭山鎮、李家山村、巧家県の新店鎮、包谷ノウ郷で配布している。また、地元の魯デン県の中学生もボランティアとして救援物資の搬入出作業を手伝っているそうだ。そのほか、四川省の南充赤十字山岳救助隊は、医療、山岳などの専門器具を持って、魯デン県の幼稚園を拠点に龍泉村、翠塀村で捜索を行っている。

楽施会(OXFAM)の昆明事務所のスタッフも魯デン県、巧家県に入り、被災状況を調査し、昆明の災害備蓄倉庫から懐中電灯や毛布、防水シートなどを輸送している。

2008年の四川大地震以降、民間の緊急救援活動が活発化しているが、大きな政府の動きには勝るものではないが、民間が小さな動きでも、このように一つひとつ実績を積んでいくことがいずれ大きな公益の動きになっていくのだろう。(青海省より吉椿雅道)

CODEは現在、中国にいる吉椿を通じて情報収集を行っております。
引き続き情報が入り次第、お伝えいたします。

発生日時:8月3日午後4時30分頃(日本時間:午後5時30分 頃)
規模:M6.5
震源:中国雲南省昭通市
深さ:10km

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