月別アーカイブ: 2023年11月

No.64「若者が見た被災地31」

CODE未来基金の若者たちがトルコ・シリア地震の被災地でボランティアを行い、ボランティアについてトルコの被災者、ボランティア、NGOたちと共に考えました。参加した若者たちの感想をお届けします。
(吉椿)

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今回の渡航は自分にとって被災地と「つながる」ということについて、改めて考えさせられた機会となりました。渡航前は、未だ現地が厳しい状況にあると聞く中で、本当に自分達が行くことに意味はあるのであろうかという不安がありました。しかし、現地で活動をする中で、アディヤマン(大きな被害を受けた都市の一つで、市の建物の少なくとも1/4は解体予定)のNGOのNさんは「皆去っていく中で、日本から来てくれてありがとう」と繰り返されていました。この言葉を聞き、今私にできる一番大切なことは、被災地との直接的なつながりをつづけ、この災害について現地の人びとと共に記憶していくことなのではないかと思いました。また、この「つながり」は、阪神・淡路大震災をきっかけにできたCODEだから、専門家ではなく曖昧な立場の学生たちだからこそできたつながりでもあると感じました。
世界で戦争・災害・気候変動などの大きなことが起きている今、正直自分がどう生きていけばいいのか、わからなく感じる時があります。でも、だからこそ私はまずこのトルコ・シリア地震の被災地で自分が出会った人達のためにできることを、ボランティア・NGO・研究者などのどんな形であったとしても、この「つながり」を通して考えていきたいと思いました。
(大阪大学 島村優希)

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*CODEは、災害支援、国際協力、NGOを志す若者たちを応援しています。ご協力お願いいたします!
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No.63「若者が見た被災地30」

CODE未来基金の若者たちがトルコ・シリア地震の被災地でボランティアを行い、ボランティアについてトルコの被災者、ボランティア、NGOたちと共に考えました。参加した若者たちの感想をお届けします。
(吉椿)

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今回の被災地でのボランティアとトルコの若者との交流を通して、感じたことを主に三点取り上げて書こうと思います。

第一に、感情が揺れ動くことを恐れすぎず、行動し続けようと決めました。私は、被災地に行くこと自体が初めてだったので、正直行く前は、’’自分が被災地で何を感じるのか’’’’その後の自分の行動にどのように影響を与えうるのか’’が分からず、少し怖がっている自分がいました。もし、これまでの人生で感じたことのないようなネガティブな気持ちになったらどうしようなど、不安な思いでいっぱいでした。しかし、今回の被災地でのボランティアで、どうなるかわからなくても、恐れすぎず、まずは、行ってみる、挑戦してみることが大事だと気付かされました。

第二に、縦のつながりではなく横のつながりが大事であると感じました。私は、大学ではハンガリー語を学んでおり、マイノリティ問題をめぐる政治レベルでの二国間の関係について研究しています。一見ボランティアとは全く関係がないように思える専門分野ですが、普段のボランティア活動や今回の被災地でのボランティアで培っている、問い続け、時には反省し、実践に移していく力は普段の学習や研究にも通じるものがあります。つまり、普段取り組んでいることとボランティアがリンクしているように感じました。

第三に、現地では、非常用持ち出し袋やクロスロードの活動を通して、正解がない問題に取り組む機会が多かったのですが、私自身日本で生活しながら、常に正解か不正解かで物事を考えさせられている/考えている傾向にあったのではないか?と、はっとさせられました。トルコの子供たちが、素直に、自由に、自分たちなりに考えたことを、みんなの前で堂々と発表する姿にとても感銘を受けたと同時に、子供たちの柔軟な発想や考え方を私を含めた大人が無意識のうちに潰してしまうことのないようにしていきたいと思いました。
最後に、このような機会を頂き感謝しています。
(大阪大学 那須公香)

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No.62「若者が見た被災地29」

CODE未来基金の若者たちがトルコ・シリア地震の被災地でボランティアを行い、ボランティアについてトルコの被災者、ボランティア、NGOたちと共に考えました。参加した若者たちの感想をお届けします。(吉椿)

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私は出発するまでトルコに行くことが少し怖いなと思っていました。また無力感を感じるのではないか、自分以外の人が行ったほうが意味があるのではないかと不安な気持ちでいっぱいでした。実際に現地で活動して、確かに無力感を感じたことはあったけれど、それ以上にそこで終わっちゃいけないんだと強く思うことができました。

夕食の際に、シリア人の子供がお金が欲しいと話しかけてきました。私は当たり前のようにその子を無視して冷たい対応をとりました。しかしその夜、ふと目覚めてその少年が第一次派遣の際に避難キャンプで出会った子と似ていたことに気づきました。被災直後は、どんなバックグラウンドを持っていたとしても誰もが平等に食料や物資を得られて、自分も一緒に笑顔で写真を撮りました。しかしながら、その状態は今は無く、明らかな格差がそこにはありました。8ヶ月間、ほんの少しでも被災前の生活よりも良くなるようにと希望をもって暮らしていたのかもしれないと思うとその子に対する態度や気持ちまで変えてしまった自分を情けなく思いました。「ぼくはこれからどうなるの?」とその少年に訴えかけられているようで、その日はうまく眠れませんでした。

私は来年度から国際協力の道に進む予定です。1人の少年に関わり続けることは難しいけれど、この少年に気づかせてもらったこの気持ちを大切に、人生を賭けるつもりで自分自身に向き合い、問い続けていきたいです。
(関西学院大学4年 植田隆誠)

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