ハタイ県の中でも大きな被害を受けたアンタキア。重機による被害家屋の解体作業が未だ続いているが、更地になった場所で何か拾う人たちがいる。
「メルハバ(こんにちは)」と声をかけて話し聴いた。
「何を拾っているんですか?」と訊ねると、「家族で鉄(筋)拾っているの」と返って来た。
Xさんは、子ども4人とご主人と車で生活しているという。イスケンデルンの自宅が住める状態ではなく、子どもたちも怖がっていたので、借金で車を買ったそうだ。
「車のローンを返済するために、この鉄(筋)を売ってお金にするの。」という。
ご主人は仕事でのトラブルが政治的に大きな問題になった事で、仕事に就く事が一切できない状態に陥ったという。子どもたちも地震のトラウマから母親から離れる事が出来ずに、学校も辞めてしまったそうだ。
今は、家族6人で車で転々としながら、ガレキの中から広い集めた鉄筋だけが、Xさん家族を支える収入の源だという。
これまで中国やネパールなどでも同様にガレキで拾った鉄筋をお金に替えている人達が、後に違法行為で逮捕されるケースを見てきた。Xさんがその事を分かっているのか定かではないが、カメラを向けられる事を嫌がっていた。
この行為の違法性が問われるのかもしれないが、そうしないと生きていけない人達がいるという現実こそが問われなくてはいけない。
(吉椿)
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