スリランカより愛を込めて-クキさんの防災共育レポート19

report-19.jpg
みんなで汽車ポッポ

「防災マップ作り」プログラム5
 根気強く、約20分以上もの間質問に答えてくれていた園児らであるが、さすがに疲れと若干退屈になってきたのか、落ち着きがなくなってきた。それを見たチャトランギーは、直に園児らを立たせ、「汽車ポッポ」のお遊戯を始めた。その後は、象さん、ウサギさんに皆が扮しながらグルグルとテーブルを回った。体を動かした為か、園児らも落ち着きを取り戻し、最後の質問へと移った。
 
災害に対して普段からできることは何か?の問いに、ラジオやテレビの情報に注意する、非常用持ち物として、衣類、医薬品、懐中電灯などを用意しておき、お寺へ持っていくと答えた。
 こちらが用意していた質問に対して、園児らは全部答えてくれた。辛抱強く、根気強く、本当に頑張って答えてくれた。先生も、園児らが、ここまで長い間、じっと椅子に座っているのは初めてであるとおっしゃっていた。しかし、次回は質問の量を少し減らす予定である。理由として、やはり答えを引き出すのにかなりの時間を要し今回も予定終了時間よりも30分近く長くかかってしまったことにより、迎えに来ている親御さんらを待たせてしまう結果となってしまった為である。先生からのアドバイスとしも、質問が若干多すぎると指摘された。
 私たちが今まで実施した防災マップには3種類の手法がある。幼稚園に対しては、立体的手法(発砲スチロール手法)を用いることにしたのには理由がある。切り絵を描く行為とそれらを発砲スチロールに刺すという行為が幼い子どもにとって楽しみながら簡単に行えるという事と、切り絵を差し替えることも可能であることから、お遊びの一つとして今後も切り絵を変えて、またひと味違った防災マップを作成することが可能であるからである。前回のプロジェクトで、紙粘土が見つからず、その代わりに米粉を利用したのだが、今回は紙粘土で立体的な建物を作成することが可能となった。紙粘土は米粉のように腐ることなく保存が利くことと、容易に使える利点がある。切り絵や紙粘土を多いに利用し、今後もこの防災マップを幼稚園で使って頂けるように先生にお願いして、プログラムは終了した。