読者のみなさまは、防災「共育」という漢字を使ったことに「?」と思われるでしょう。クキさんは、NGOの経験が豊富でもなく、防災教育の専門家でもありません。阪神・淡路大震災の被災者として、津波被害を受けたタララ村の子どもたちと体当たりで、まさに「痛みの共有」を体感しながら、「減災」のために取り組もうということから、このCODEのプロジェクトに関わって来ました。クキさんが赴任してから間もなく「教育っておかしいよね!防災教育って、別に一方的に教えるものでもないし、むしろ子どもたちと共に学ぶというか、もっというと子どもたちに教えられているんですよネ!」という実感から、防災共育としています。
(余談ですが、教育するという英語のeducateは、「引き出す」という意味もあるそうです。奥が深いなぁ?)
さて、今年度の年間プログラム計画が出されており、写真と共に届いていますが、詳細については追々HPにアップしていきますのでご覧下さい。プログラムを要約しますと、3つの手法による防災マップづくり(中身をお楽しみに!)、防災ソングやお絵かき、避難看板づくりなど、そして”元気の渦”プログラムがあります。一つひと
つの説明は次号からしていきます。しかし、圧巻は”おばあちゃんの知恵袋集め”という活動です。何故圧巻かというと、おそらく上がってくる成果を予測すると、まさしく”足湯ボランティアのスリランカバージョン”なのです。寄り添うことと聴くことから知恵を集めようと言う手法です。阪神・淡路大震災で初お目見えし、新潟県中越地震で育ち、そして今回の能登半島地震にもつながるという足湯が、形を変えてスリランカでも活躍するということでワクワクします。このレポートも楽しみにしておいて下さい。