スリランカ防災「共育」プロジェクト 現地レポートNo.47

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【写真】危険な場所(赤)
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【写真】年長さんによる発表
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【写真】地図を食い入るように見ていました

(クキさんレポート40 ~防災マップ作成② トッタムナ村後編~)
全ての切り絵が地図の上におかれた時点で、各グループで村の「危険な場所」を赤色で「安全な場所」を緑色で地図の上にマークをつけてもらうことになった。そしてその理由も聞いていく。グループで決めた代表の子どもたちが一人ずつ地図の前に立ち検証した。検証の一部をここで紹介したい。
まずは、●「危険な場所」として、1、「川」:ワニがいるから、洪水になりやすい場所だから、深いから、水が汚いから、2、「メイン道路」:危険な運転をする車が多いから、歩道と車道の区別がないから、3、「四つ角」:事故が多いから、4、「木」:古い枝や弱った幹などが倒れてくるかもしれないから、5、「海」:岩場でケガをするかもしれないから、地震が起きると海の水が内陸に上がってくるかもしれないから(津波)、6、「ボート」:沈むかもしれないからなどがあがった。
次に●「安全な場所」として、1、「お寺」:避難場所だから、2、「学校」:村人にとって誰もが知っている安全な場所だから、3、「高台」:高い場所だから、4、「運動場」:フリースペースが多く、建物もなく、寝転ぶことも可能であり、地震が来ても倒れるものが何もないからなどがあがった。子どもたちの観察力、洞察力には感心してしまう。大人の目線からでは解りえないことが、子どもの目線により知ることができる。子どもによる「防災マップ」の検証の大切さを改めて感じさせられた。
  私たちの質問の中に、避難所まで障害者、高齢者や小さな子どもが一人で逃げられない場合、どんな方法で逃げたら良いと思うか?また、どんな手助けができると思うか?というものがあった。回答として、二人以上の人の助けを呼ぶ、車椅子で逃げる、「KADA」と呼ばれる、重たい荷物を運ぶ荷台を使って逃げる、おんぶしてあげる、肩を貸してあげるなどがあった。3つのグル-プ全部が、私たちが作成した全ての質問に回答をだした訳ではないが、かなり高い確率でみんなから回答を得ることができた。残念ながら全部紹介することはできないが、私たちが想像していた以上に子どもたちの知識は豊富であったように思う。今後この「防災マップ」をどのような形で子どもたちやコミュニティーで活用していくのか。村の様子は月日とともに変化していく、日頃から防災マップを活用して変化などがあったら、書き込んでいってほしいと付け加えて、トッタムナ村の「防災マップ」検証のプログラムは終了した。
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