スリランカ防災「共育」プロジェクト 現地レポートNo.46

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【写真】地図を広げて準備万端
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【写真】トッタムナ村 防災マップ作成
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【写真】お魚が、海ではなく、、道路に?

(クキさんレポート39 ~防災マップ作成② トッタムナ村前編~)
  第6週目「防災マップ作成 ②」共育プログラムがトッタムナ村で実施された。このプログラムの目的は、防災マップの検証である。災害時に、敏速かつ的確に避難するためにも、村の様子、道路、建物、住民などをよく知っておくことが大切であるからだ。
 まず、模造紙に描かれた村の地図の下に同じ大きさの発砲スチロールを貼り付けた。そしてその地図を囲むように、子どもたちを年長さんと年少さんを混ぜ、年長さんが年少さんをリードする形で、3つのグループに分けた。それから私たちが用意した質問に各グループで考えてもらう。当初、このグループ分けが果たして適切なのかどうか、かなり迷ったのだが、結果は年長さんが年少さんにも解るように簡単に説明をし、また彼らの意見を聞いていた。スリランカに来てから感心することなのだが、本当にこちらの子どもたちは、自分たちよりも年下の子どもの面倒をよくみる。どの子どもに対しても、兄弟姉妹と同じように愛情をかけている。日本では少子化で今では二人以上兄弟姉妹がいると驚かれるが、こちらでは逆に少ないと驚かれる。昔の日本がそうであったように、兄弟姉妹が多くいるということは、年下の面倒をよくみるということになるのだろうか。
 次に切り絵を各グループに配り、それらを各グループごとに地図の上に刺していくことになった。ある男の子が魚の切り絵を、何の躊躇いもなく道路の上に刺した。えぇ?道路に魚?何故?その子どもによると、津波発生後、魚が村の道路あちこちに散乱していたからだとのことだ。この子どもにとって、魚は海にいるのではなく、陸の、それも道路にいる印象の方が強いのであろう。彼の津波の記憶は、この切り絵の魚が道路に置かれることにより、みんなの記録として残った。
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