スリランカ防災「共育」プロジェクト 現地レポートNo.29

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【写真】避難所(お寺)までの道
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【写真】お寺の写生

(クキさんレポート22)
避難所(お寺)までの道のりはちょっとした遠足気分となり、子どもたちも楽しそうに歩いていた。近所の人たちが手を振る。声をかける。その度に子どもたちは、「今から写生にお寺まで行くんだよ!」と嬉しそうに応えていた。歩き出すと不思議と列は一列となり、約10分で、お寺に着いた。ボランティアリーダーらと子どもたちがお寺までの階段を登っている間、私たちは、画板を先にお寺の広場までTUKTUKで運ぶことにした。ちなみにこの画版は、手作りである。またもやヒロのアイディア♪何枚ものベニヤ板を画板用に切り、穴をあけ、そしてロープをつける。この作業には、何日も要した。次回、この画板の片面を黒板にする予定である。前回は子どもたちが黒板を創った。私たちも汗を流しながら何か創ることにより、お互いが、このプロジェクトを支えあっている体感が持てる。何度も言うようであるが、お金をだして市販の物を購入することは簡単なことなのであるが、子どもたちのみならず、私たちの能力・可能性を引き出す意味においても又、支えあう体感においても、手作りの作業は重要であると考えている。
年長さんがTUKTUKにのせてあった画板を、子どもたちの場所まで運ぶのを手伝ってくれた。早速、子どもたちに画板を配る。殆どの子どもが画板を見るのも初めて、どうやって使うのか知らなかった。国内UNボランティアが実際にどうやって使うのか、ロープを首にかけ、子どもたちに説明する。クスクス笑っている子どももいたが、早く画板がほしくて直ぐに子どもたちは年長さんのところに駆け寄った。年長さんが一枚一枚子どもたちに手渡す。しかし、画板が数枚足りない事態が発生した。画板がもらえなかった子どもたちは泣きそうになっていた。どうしようかとなった時、タララ村でもあったように、年長さんが自分の画板を年少さんに手渡した。涙もろい私はまたもや泣きそうになった。年長さんは躊躇することなく、素早く年少さんに画板を手渡し、ロープを首にかけるのを手伝い、ニコニコして年少さんを見つめていた。支えあい、助けあいの精神が身体に組み込まれている子どもたち。物が足りなければ足りないほど、なければないほどに、、日本には物が溢れかえっている。
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