スリランカ防災「共育」プロジェクト 現地レポートNo.27

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【写真】子どもたちの芸術作品
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【写真】2005.12.26の灯り

(クキさんレポート20)
 子どもたちがグラスに絵柄を描くのを見ながら、不思議な現象がおきていることに気がついた。ある子どもがグラスに三角の絵柄を描くと、その周りの子どもも同じように三角の絵柄を描き、また、グラスの底の部分を塗りだすと、他の子どもたちも同じように塗りだすのである。まねて描くと言えばそうなのであるが、例えば絵を画用紙に描く時にはこのような現象はない。これには意味があるのだろうか?そんなことを考えながら子どもたちのカラフルな芸術作品を見つめていた。
 最後に国内UNVによる「エマージェンシーランプ」の重要性などが子どもたちに伝えられた。質問はありますか?との問いに何人かの子どもたちから手が挙がった。「グラスが熱くなりすぎて割れませんか?」「火の近くに置くのは危険だと思います」「芯の火がグラスの中のココナッツオイルに燃え移りませんか?」等が上がった。なかなか手ごわい質問である。子どもの質問だから簡単だろうと思っていた私は正直焦ってしまった。子どもの質問を甘くみてはならない。
 質問も終わり、ホット胸をなでおろしていると、ある子どもが窓を閉め、カーテンをおろした。薄暗くなった部屋に、「エマージェンシーランプ」の灯りが優しく輝いた。その灯りと、今年1月17日にKOBEの長田区で見た、「1.17の灯り」とが重なり、私の頬から涙がツーッと流れ落ちた。今年の12月26日に、この灯りを子どもたちと一緒に、再度灯したいと願いながらトッタムナのプログラムは終了した。
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