スリランカ防災「共育」プロジェクト 現地レポートNo.13

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【写真】(上)読み聞かせ後に子どもたちが絵を描く様子。(下)はじめはゆっくりゆっくりと描いていたが…。

クキさんのレポートにある絵というのは、「稲村の火」物語の読み聞かせが終わったあとに、子どもたちを年齢別に3つのグループに分けて、書いて貰っている絵のことです。この絵については、随時HPに上げていきますのでお楽しみに!!
(事務局)
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(クキさんレポート7)
子どもたちが描いた絵に関しては、私は専門家でもないので、これらの絵が何を意味するのか分からない。側に行って、絵の話を聞くことしかできないが、子どもたちは、それでも、とびっきりの笑顔で応えてくれる。「側に寄り添い、話を聞くだけでも良いだよ」と、CODEの方から言われたことがある。「専門家にできること」、「専門家でないからこそできること」、「私たちにできること」それぞれが、できることを自然に行えることが、ボランティアなのかもしれない。このレポートを書いている時、右手の薬指にできたマメが少しだけ痛んだ。子どもたちが絵を描く際に、ヒロと鉛筆を30本近く削ったときにできたマメだ。電気鉛筆削りでしていたなら、数分で削れていただろう。でも、この痛みが、少しだけ警告しているように思う。原点に戻れと。
スリランカに来てから、毎日、何かで大笑いしている。基本的に私はよく笑うが、怒りもするし、よく泣きもする。つまり喜怒哀楽がかなり激しいタイプだ。今日も、大笑いしたことがある。ある子どもが、絵を描くとき、彼は、初めは、それこそ完成するまでに何日かかってしまうのだろうかと思うほど、ゆっくり、ゆっくり、(★写真参照)描いていた。皆が描き終わっても、一人で黙々と描いていたのだが、他の子どもたちが、『 クリケット 』を始めたのを知ったその子どもは、チロチロと、その『 クリケット 』を横目で見だした。見ていると、段々落ち着きがなくなってきているのが分かる。その内、彼の手が早くなっていく。絵の具も急いでチューブから絞りだし、それこそ、先ほどのゆっくりさは何処へいったのかと思うほどのスピードで絵をぬりだした。そして、しまいには、絵もろくろく見ずに、青色の絵の具で思いっきり、家の屋根まで青で塗りつぶして、大慌てで、クリケットの方へ走り去ってしまった。子どもは、これだから楽しい。
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