【写真】津波によって被害を受けた水田(南アンダマン、4月24日) |
4月26日 インド 南アンダマン
今日はアンダマン諸島の南アンダマン地域を案内してもらった。この地域は農業被害が大きい。しかし、津波が襲い水浸しになった水田が多いと説明を受けてもすぐには理解できない。被災現場に何カ所か停車して説明を聞きながら思い出した。そう言えば、チェンナイからここアンダマンに来る飛行機の上から見えた光景がこれだったのだ。その時は、目に飛び込む田畑がかなりの範囲で水浸しになっていたが、もう4ヶ月も経過しているし、海からの距離もわかりにくいこともあって、津波の被害なのか半信半疑だった。こうして実際に冠水の現場を見て「ヤシの木の向こうに海があり、その水がここの内陸にある水田を襲ったのです」という説明を聞いて、やっと理解できた。なんと、4ヶ月経った今現在も、海の水が道路を越えて田畑の方に流れ込んでいるのです。床下浸水になりながらもそのまま雑貨商を行っている姿や、ニワトリが水から避難する場所を求めて、かろうじて残されたコンクリートブロックの上に乗っかっている光景を見ることができます。
さてSEEDSは、ここポルトブレアに「市民資源センター」や内陸部に女性のためのトレーニングセンターなどを建設する予定だ。「市民資源センター」というのは、サイクロンや今回の津波などの災害に対する減災対策や災害が発生した後の対処の方法などを学ぶことができる施設をイメージしているそうだ。予定地は、市内から空港への行く途中の所で非常に目につきやすいことから、ミュージアム的な内容も考え観光客にも見せたいと抱負を語っていた。一方、内陸部にはすでにある女性労働者のための一時託児スペースを改良して、女性のためのトレーニングセンターをつくる計画がある。もともとこういう一時託児所は村にあるようだ。道路工事や側溝工事にでている女性のために、子どもを預かっている。SEEDSは、ここを改良し従来の機能に加えて、女性が縫い物をしたり、その他の作業をするための場にしたいとのこと。それにしてもアンダマンの女性のみならずインドの女性もよく働く。アンダマンはカースト制度がないともいう。従って女性がこうして道路工事などの仕事をするのは必ずしもカースト制度のためとも言えないかも知れない。昨日、HUT BAYで語っていた女性たちの笑顔を思い出す。
インド村井日記 ~ポルトブレアにJapanese Temple!?~
アンダマン諸島の、ポルトブレアに「Japanese Temple」がある。第二次世界大戦時に日本軍がここも占領していたようだ。市内の小高い丘の上にある「ガンジーパーク」の中に祀られている。ガンジー像の後ろに小さなお社があった。寺というより、神社のお社という方が正しい。お社といっても1.5×2メートルほどのコンクリート台の上に立てられているがそのお社自体はそれほど大きくない。少し中を覗き込んで見ると、戦没者の名前が木の板に書かれてあり、それが何故か横になって納められているので、名前や住所が横向きになっている。東京、千葉、愛知の人たちの名が記されていた。その木版とは別にまた横に建立者の名前が書いてあった。その方の住所地を見て「えっ!」と驚いた。なんと私の実姉が嫁いだ地の住所ではないか。思わずノートに書き写した。帰国したら姉に聞いてみよう。住所も控えたが、田舎のことだから名前を言えばきっとすぐ判るだろう。
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