【写真】バンコク郊外にあるタイの気象庁(バンコク、4月7日) |
4月8日、タイの気象庁?(Meteorological Department)にある、地震管理センター、センター長(Chief of Seismic Monitoring Center)のBurinさんとシニア研究員(Senior Meteorologist)のPhuweiengさんにお会いし、津波警報システムのしくみと3月27日に起こった地震による現地の人の反応についてお話をうかがった。
Burinさんによると、タイには、12月のスマトラ沖地震津波が発生時、地震の警報システムはあったが、津波の警報システムはなく、津波という言葉すら知らなかったとのこと。だから現在、その教訓を踏まえて、防波堤の設置、タイ南部の6つの県に警報サイレンの設置、他の国々との津波早期警報システムの確立、ブイの設置等、さまざまな提案をタイ政府に出している。経済的、政治的な理由からすべての提案が受け入れられるわけではないが、どのような理由にかかわらず、これらは現地の人々に必要なものなのだとPhuwiengさんは強く語った。
3月27日に起こった地震については、地震発生後15分~30分以内(地域により異なる)にタイ南部の地域に津波警報を出したという。それを聞いて人々は高台に避難し、3時間後津波の危険がない(津波は大体2時間くらいで到達する)と気象庁が伝えたので人々は避難所から家に戻ったという。人々が避難する際、パニックになったり、車が渋滞したりしたそうだが、特に大きな事故にはならなかったという。
タイでのCODEの支援は、SVAをとおして草の根レベルの防災教育であるが、それにプラスして、国レベル、地域レベルでの防災政策の強化が求められている。
地震管理センターの提案については、パワーポイントプレゼンテーションの入ったCD-ROMをいただいたので、詳細を知りたい方はCODE事務所までご連絡ください。
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