日記」カテゴリーアーカイブ

【フィリピン台風30号】救援ニュース No.4

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
フィリピン台風30号(Haiyan) 救援ニュース No.4
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
フィリピンの被災地は6つの島の41州にまたがっていることや、被災地までのアクセスが困難なことから未だ救援物資が被災者の手元に届いていない地域が多い。フィリピン国家災害対策本部は、現在のところ、死者1833人、負傷者2623人、行方不明84人と発表している。アキノ大統領は、「死者は2000人から2500人くらいの数字になる」、「世界22カ国以上の国々からも支援の申し出が来ている」と語っている。全人口約9671万人のフィリピンでこの台風災害によって1割以上の約1100万人が被災している事からその救援の困難さが想像できる。
サマール島に在住経験もあり、現在、首都マニラにいる関係者Oさんからの情報では、レイテ島タクロバン以外でも島の東側の太平洋沿岸の町は壊滅的な状況だという。また、サマール島の東サマール州キヴァンやパナイ島のアクランやカピス州、ルソン島のパワラン州コロンなどの町も大きな被害を受けているそうだ。そのほか10月中旬に地震の被害を受けたボホール島でも、地震後の避難生活の中、この台風で再び被災したとの情報も入っている。
CODEが発足したのは、1995年の阪神淡路大震災の際に被災地KOBEに対して世界70数か国の国々から支援をいただいた事がきっかけである。KOBEもまだまだ大変な時期であったが、被災者自らが「困った時はお互い様。お返しをしよう!」と立ち上がった。2011年の東日本大震災でも支援を頂いた世界174カ国の国、地域の中にはアジア、アフリカなどの経済的には決して豊かではない国や地域も含まれている。そんな人々が自分の持てるものを出来る範囲で提供してくれた。
フィリピン政府も東日本大震災の際には医療チームを派遣していただき、貧しい地域の子どもたちも1ペソ(約1.9円)、1ペソを寄付してくれたという。今度は、再び日本からフィリピンにどれだけのお返しができるかを考えなくてはいけない。
(吉椿雅道)
————————————————————
CODE海外災害援助市民センター
〒652-0801 神戸市兵庫区中道通 2-1-10
tel +81(0)78-578-7744 fax +81(0)78-574-0702
e-mail:info@code-jp.org 
【災害救援情報、セミナー情報は・・・】URL http://www.code-jp.org/
【災害から見える暮らしの情報は・・・】URL http://www.code-jp.org/wv
☆救援募金にご協力下さい
郵便振替:00930-0-330579 加入者名:CODE
*通信欄に支援先を明記してください。(例:「フィリピン台風」)
*募金全体の15%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます。
*クレジットカードをご利用の方は下記ページからご寄付いただけます。
 https://mp.canpan.info/code/

【フィリピン台風30号】救援ニュース No.3

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
フィリピン台風30号(Haiyan) 救援ニュース No.3
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
11日夜、フィリピン国家災害対策本部は死者1744人、負傷者2487人、行方不明82人を確認したと発表した。だが、レイテ島の被害が甚大でまだまだ詳細が把握されていない状況を見ると今後も死傷者数は増えていくだろう。
台風30号は中国名、海燕(Haiyan)、フィリピン名ヨランダという名前が付けられているが、フィリピンで猛威を振るった後、11日午前にはベトナムに上陸し、その後、中国南部を通過した後、熱帯低気圧に変わった。ベトナムでもクアンナム省やクアンガイ省で死者13人、負傷者81人の被害を出し、中国海南島などでも6人の死亡、51戸の家屋倒壊が確認されている。
台風31号は、フィリピン中部のレイテ島やサマール島を西へ横切るように横断し、レイテ島のタクロバン周辺で大きな被害を出したが、メディアの報道も同じ映像が繰り返し流されているところを見ると被災地での陸路のアクセスや通信状況の悪さによるものだと思われる。ましてやセブ島北部のバンタヤン島やマラパスクア島などのリゾート地、パナイ島北部のなどの情報はなかなか見えてこない。ある情報では「セブ島南部は通常通りだが、「北部は停電で電話も通じない」という。またパナイ島の北部ロハスでも救援物資が足りないという報道もある。日本のNGOもレイテ、セブ、バナイにスタッフを派遣し始めている。CODEも阪神淡路大震災からこれまで培ってきたネットワークを最大限に生かして、情報収集を行っている。数日後にはスタッフを現地に派遣する予定で現在、調整している。
現在、フィリピン南東沖で熱帯低気圧、ゾライダが発生しており、台風30号とほぼ同じ進路をとり、12日、13日頃には上陸すると予想されている。レイテ、セブ、バナイなどの島々で再び被害が発生することが懸念されている。被災者はもちろん支援者にも最大の注意が求められる。    
(吉椿雅道)
☆2013・9フィリピン台風救援募金にご協力下さい
◆郵便振替:00930-0-330579 加入者名:CODE
 通信欄に「フィリピン」と明記してください。
◆クレジットカードをご利用の方は下記のページからお願い致します。
https://mp.canpan.info/code/
※募金全体の15%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます。

【フィリピン台風30号】支援を開始します

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
フィリピン台風30号(Haiyan)の被災地支援を開始します
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
11月9日にフィリピンを襲った台風30号(Haiyan、ハイエン)は、フィリピン中部のレイテ島、サーマル島などに甚大な被害をもたらしました。この台風30号は、瞬間風速が時速379kmに達したといわれています。史上最大の台風といわれるハリケーン・カシミール(1969年アメリカ・ミシシッピーを襲った)の時速が304kmであることからこの台風の威力が想像できます。 
家屋倒壊による圧死だけでなく、津波のように押し寄せた高潮による溺死などで多くの被害が出ていると報道されています。被害の最も深刻なタクロバンでは、海岸線から約1km壊滅的な被害を受けており、70~80%の家屋が全壊した模様です。
現地政府の発表では死者229人(11日8時時点)、被災者約950万人、全壊家屋約1万3000棟と報道されていますが、フィリピン赤十字によるとレイテ島やサーマル島で死者1200人、レイテ島警察では死者は1万人を超えるという情報も出ており、通信網や交通が寸断されていることから3日目に入っても被害の詳細が未だはっきりしないことが窺えます。いずれにせよ死者は数千人に達する甚大な被害と思われますので、阪神淡路・大震災を機に立ち上がったCODEは53回目の救援活動を開始いたします。
CODEは昨日より情報収集を行っており、早い段階でスタッフを現地派遣する方向で調整しています。被害の甚大なレイテ島やサーマル島だけでなく、被害を受けているその他の島々などの救援から取りこぼされている地域に焦点をあてた支援も考えていたいと思います。
ご協力のほどよろしくお願いいたします。
ご寄付だけでなく、フィリピンとのつながりのある方、フィリピンに詳しい方、英語、タガログ語などの翻訳・通訳、事務のお手伝いなど出来る方々などボランティアを大募集しています。どうぞよろしくお願いいたします。
CODE事務局長 吉椿雅道
【参考】
国連人道問題調整事務所(UNOCHA)の情報(11月10日)
被災者 約950万
避難者 618,175人 
避難所 1,458か所 (タクロバン市には13ヶ所1万5千人) 
☆2013・9フィリピン台風救援募金にご協力下さい
郵便振替:00930-0-330579 加入者名:CODE
*通信欄に「フィリピン」と明記してください。
募金全体の15%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます。