CODEです。
先日よりお伝えしているフィリピンの台風後の復興支援ですが、CODEは北陸学院大学の田中教授と連携して、貧困漁村で住民たち自身が立ち上げたアソシエーションという自助組織の石鹸作りを通じて生活向上をめざしています。
この石鹸つくりともう一つの柱は、地域の防災力の向上です。
バンタヤン島サンタフェ市のバランガイ(最小行政単位)Poocという集落で、バランガイの職員、市の災害担当者、小学校の先生などと共に小学生向けの防災カードつくりを進めています。そのカードには避難場所などの入ったハザードマップ、家族との集合場所、その地域特有のハザードの基礎知識など小学生でもわかるような内容を検討しています。フィリピンには各地域ごとにハザードマップがすでに作成されているのですが、マップには避難所などの情報がなかったり、バランガイの人たちしかマップの存在を知らないという現状があります。
10月には、現地の小学校の6年生たちと共に街歩きをし、子どもの視点で地域のリスクや特性などを発見していくワークを行う予定です。市職員やバランガイ職員は、非常にやる気になっていて、こちらもとても楽しみです。
フィリピンには、バヤニハンという相互扶助の精神があります。台風Haiyanの後も、被災していない家の人が近隣の人を泊めてあげたり、家屋修理を手伝ったりしていました。フィリピンの人たちも持つ助け合いの精神ややる気、明るさなどをうまく活かせれば、きっと災害で犠牲になる人は減っていくはずだと改めて感じました。(吉椿雅道)