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フィリピン台風30号(Haiyan) 救援ニュース No.38
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フィリピン報告会に参加したCODEボランティアの笹野由梨香さんの感想、これからの活動の抱負をご紹介します。
笹野さんは4月よりフィリピンへ留学し、その後現地NGOやCODE。
「フィリピンへ行くにあたって」
私は4月から1か月間の語学留学を経て、フィリピンのNGO団体の活動に参加させてもらう予定です。CODEがフィリピンでの活動の際にカウンターパートとしているABAGネットワークの中の団体を回らせていただき、フィリピンのNGOの現状や市民の生活を感じる中で、自らの興味や関心・知識を一層深める機会にしたいと考えています。…
私が留学先をフィリピンに決めたのは、昨年11月に発生し、フィリピンにも大きな被害をもたらした台風・ハイエンの存在です。
私は2011年に大学に入学してからの3年間、何度も東日本大震災の被災地を訪れてきました。被災地の光景、避難所・仮設住宅での暮らしなど、それまで経験のなかった私にとっては驚くことばかりでした。そんな中で、学生の立場からではなく、地域の人と真剣に復興を考え、具体的に行動を起こすことのできる立場で活動をしたいという思いが強くなっていました。そんな時、テレビから台風の被害にあったフィリピンの光景が流れてきたのです。去年の夏ゼミのスタディツアーで訪れた時には貧しい中でもあんなに平和だったフィリピンが、悲しみと困惑に満ちている姿を見て、かねてからの考えを形にするべきだと考えました。
活動中は、報告会での室崎CODE副代表理事のお話にまとめられていた4つのポイントを踏まえて行動したいと思います。まず、引き出す支援。活動の際に一番大切にしなければいけないのは現場の意思であり、現場の空気感だと考えています。慣れない環境で戸惑うことやわからないことも多いでしょうが、まず相手の話を聞き出すように心がけたいと思います。次に、フィリピンと東北の漁民同士の交流。大きな災害に見舞われた被災地同士、また同じ漁民という職業同士、それぞれの土地に赴き交流を図ることはこれからの復興・生活再建に大いに励みになり、役立つと思います。私は双方の被災地を訪れた経験を活かし、積極的にかかわっていきたいと思います。3つめは、フィリピンとの学びあいです。
日本とは経済状況も宗教も異なりますが、先日の報告会の話の中にもありましたようにフィリピンではNGOなどを中心とした市民活動が活発です。女性が前に出て活動していることも多いということなので、語学力だけではなく、市民活動における日本との違いやエドゥサ革命以降の市民活動についても学びたいと考えています。4つ目に挙げられたのは国内でのネットワークづくりと若手の育成でした。これから社会に出ていく世代として、助け合い・支えあう社会を形成していく一員として、まだまだ未熟ながらも精一杯前に進んでいきたいと思います。
フィリピンから帰ってきた際には、活動を報告させていただく機会もあると思いますし、活動中にも報告はしていくつもりですので、温かく見守っていただければ幸いです。至らない部分も多いと思いますが、よろしくお願いいたします。
(神戸大学経済学部4回生 笹野由梨香)