つぶやきレポート「インドネシア被災地の今」 Scene.26
世界一人口密度の高い島、ジャワには子供が多い。この地震の被災者の4割は子供たちだと言われているが、それも頷けるほど子供の姿をよく見かける。被災地バントゥル県には、小・中・高、合わせて約1000の学校があるといわれる。公立、私立、イスラム系など様々だ。その多くは校舎が全、半壊して、今は校内の空いたスペースに仮設のテントを立て、子供たちはそこで授業を受けている。
バントゥル県のSEYEGAN小学校は80年代に建てられた校舎は全壊した。生徒数172人、教師14人、6クラスのこの学校はちょうど中庭に仮設のテントを建てたばかりだった。この学校は、昔、地域でお金を出し合ってゴトンロヨン(相互扶助)で建てたそうで、250万RP(約300万円)かかったそうだ。当然、非耐震性のものである。
政府が学校再建をやるというが、当然、公立校が優先されるだろうと先生たちは言う。イスラム系の学校は、イスラム系財団がやるだろう。残りの私立の学校の再建を国際機関やNGOがやる事になるであろう。JICAも数百校の再建を考えているようである。
立ち話で話しを聞かせてくれた先生たちは口をそろえて「俺たち教師も被災者なんだ。。」、「今は自分の事しか考えられない。」と。。それでも先生たちは、「こうやって集まってようやく冗談が言えるようなったよ。」、「やっと笑えるようになったよ。。」とつぶやいたのが、印象的だった。。。。